ファーストペンギンを見る

10月始動連ドラの中では一番面白いのではないかと思います。

「JIN」や「義母と娘のブルース」を手掛けた森下佳子の脚本作品。

食い詰めたシングルマザーが、お先まっくらの漁船と組んで鮮魚直売ボックス事業を立ち上げるお話しです。

今回は綾瀬はるかではなく、奈緒を使ったのが新鮮味あります。彼女が事業を始めるに当って訪ねた農林水産省で親身になって相談に応じてくれるキャリア官僚に松本若菜と言うのも新鮮な感じです。保育園のママ友に「悪女!」の第一話ゲストとして活躍した志田未来

漁協の仲買人で魚の扱いを何も知らない主人公を怒鳴りつけながら教えてくれる姉御にファーストサマーウィカです。

かなり新鮮なメンバーを集めて、従来の森下組(綾瀬、上白石萌香など)でない顔ぶれでやっているのが、とても良い感じです。

毎回のように嫌がらせと戦い最後には突破するのですが、翌週になるとまた話しが戻ってやり直しになります。

第3週ではついに「わしらの社長になってくれ」と懇願されて「もちのろんすけじゃ」と快諾します。

それで終わりかと思ったらCMを挟んで、漁師たちが新社長に社長セット(スーツ、バッグ、名刺入れ)をプレゼントします。

第2週に第6次産業認可が取り消されそうになると、松本若菜に「女を利用できませんかね」と相談に行くのも笑ってしまいました。「それは、色仕掛けと言うことですか?」と尋ねる松本若菜に、「いえ、あれです」と「女性活躍社会」のポスターを示して見せ、「今回の件を女性活躍の実績としてアピールしたい人とかいませんか?」と問うと、

「いますよ。うってつけのオヤジが」と微笑んで見せます。