〇苑田勇一の打っていい場所・悪い場所を読む

 再読です。

 自分の日記を検索したら初読は2009年だそうで、14年も経っていました。

 実は今村先生の「世界一厚い碁を作る方法」を実家に取りに行って、隣にあった本書を持ってきて読みました。

 今や山城先生が出場者最高齢なので、苑田先生や淡路先生の対局姿を見ることは難しいのかと思っていますが、関西宇宙流の名を持つ魅力の棋手。「美人は追わず、模様は囲わず」の直観に反する名言でも有名です。

 本書は彼我の力関係を部分ごとに判断し、弱い場所では斜めに動いて捌くことの重要性を非常にわかりやすく説明しているのが魅力です。その意味では209~222ページの巻末の自薦譜の解説がその結論を具体化していて非常に良いと思います。ここだけ繰り返し読んでも足りるかも。