新しいドラマWです。
湊かなえ原作という時点で怖いです。
15年前の故郷での尊属殺人事件の映画化をしようとする新進映画監督に北川景子。彼女が声を掛けた売れない同郷の脚本家に吉岡里帆。
全身十数か所を刺されて殺された妹を久保史緒里。殺した方の引きこもりの兄を竹内涼真。
この殺害シーンが出てくるのですが、刃物を持った犯人に追われて追い詰められて全身メッタ刺しにされるというのは、こんなに怖いものなのかと思います。ほとんど「シャイニング」です。
吉岡が同事件を手掛けようとしていると聞いて、殺された妹の真の顔を知る人間を紹介してくれるお節介な従兄。その妹の友人は有望な陸上部員でしたが、大会直前に妹に脚立から突き落とされて今も足を引きずる障害者になり、スポーツ推薦もダメになりました。また、妹の彼がバスケ部の部長、その親友が生徒会長など、いわゆる学園の超1軍メンバーばかりだったことも語られます。もしかして彼女はそうした恵まれた人間を陥れるサイコパスだったのではないかというのです。
兄に追われて殺される白のニットの久保史緒里が可愛いのですが、友人を脚立から転落させるシーンでは腹に一物ある悪辣そうな魔少女に見えて、意外なほどに演技力あるなと感心しました。
北川景子も同郷で問題の兄妹のの隣に住んでいて、親から虐待を受けていた時の心の支えだったというのですが、だとすると今まではそれは妹の方だと思っていたのに、実は兄の方なのではないかという疑問を持つようになった所で第1話完結。全4話しかないので、どんどん展開していきそうです。