×カラマーゾフの兄弟1を読む

 自分が子供の頃に亡父が読んでいた河出書房版のドストエフスキー全集。

 白黒金の装丁がカッコ良くて小学生心にも「凄そうな本だな」と思い、いつか自分もあんなのを読むようになりたいものだと思っていました。

 しかし、そういう方向には進まずSFばかり読んでいる不肖な息子です。

 とは言え、気が付けば自分も60才になり、年齢的には大部の本書を読むのはそろそろラストチャンスかと思うようになりました。

 で、図書館で光文社古典新訳文庫版を借りてきました。

 この版の訳業の評判はあまり良くないのですが、最後まで読み終わることを最優先に多少なりとも読みやすそうな版を選びました。

 で、第1巻ですが、想像を越えて読みにくく苦戦しました。大抵の文庫本は一日で100ページくらい読めるのですが、かなり頑張っても80ページくらいしか読めません。「王に対して休戦なし」のように「てにをはがおかしい」というような低次元の話しではないのですが、非常に読みにくい。冒頭の100ページくらいはカラマーゾフ家の面々の紹介ばかりでストーリーが展開されないのが最大の原因か。1巻の半分くらいからは改善されてきて100ページ/日くらいは読めるようになってきました。

 しかし、「面白いか?」と尋ねられると、「面白い」とは答え辛いのは続いています。

 でも、自分の年齢を考えると、ここで挫折したら死ぬまで読めないまま終わるかもという危機感もあって、なんとか一週間で第1巻を読み終えることができました。

 来週は第2巻の予定です。