80年代の引き抜き戦争を振り返る3

 ブッチャーと言い、ワフーと言い、移籍後はさっぱりでした。

 しかし、成功事例もあります。マードックです。マードックは新日本経由でWWF入りし、そこでアドニスとノースアンドサウスコネクションを形成、このチームで新日本の年末タッグにも常連となりました。アドニスが調子を崩した後はシングルプレイヤーとして、時に猪木の盟友(対UWF、世代闘争)となり、時に猪木の敵として活躍をつづけました。そういう意味ではマサ斎藤に近いポジションです。

 猪木追悼番組で若手時代のマードックが猪木のUN王座に挑戦した試合が写った時に、そうか若い頃から同世代のライヴァルだったのだなと改めて思いました。