ゲームレビュー:サイバーノート:全体像

bqsfgame2006-03-07

「サイバーノート」の全体像を見るにはマップの構成を見れば良い。
左側は世界地図にポイント式でサイバーな拠点都市が描かれたリアルワールドマップ。此処をネットランナーたちは動き回って、様々なハードウェアやソフトウェアを集める。
右側はネットワークである。ネットワークは、通常の公開のネット空間である大きなセントラルグリッドと呼ばれるマップと、そこからネクサスというジャンプルートでしか入ることができない3つのコアからなる。
サイバーノート側のプレイヤーは、ゲーム開始前に勝利条件を選ぶ。NSAがネットワーク上に持っている種々のデータの内の、どのタイプのものを狙っているかを密かに選ぶのである。この「何を狙っているのか知られていない」ことは、人的にも物的にも資源が限られているネットランナー側の大きな利点の一つである。
プレイのシークエンスは以下のような構成になっている。
ネットランナー側ターン
1)インタラクション:都市での物品入手活動
2)リアルワールド移動
3)ネットラン
●NSA側ターン
1)攻撃
2)リアルワールド移動
以上で1ターンが終了し、全部で10ターンでゲームが終了する。
ネットランナーは一般市民に紛れているので、NSA側はネットランナーのハッキング行為を逆探知してリアルワールドでの彼らを発見したり、彼らが物品入手活動でヘマをして遭遇できたりしなければ攻撃できない。
一方のネットランナー側は、少人数しかいないため、慎重な行動が要求される。リアルワールドでの物品入手活動は慎重にやれば一定の成果がランダムに得られる。そうして必要なプログラムを入手したら腕の立つハッカーにネットランを実行させる訳だ。ただ、なにせゲームは10ターンで終わってしまうので、あまり悠長に万全を尽くした装備が揃うのを待ってばかりもいられない。
[つづく]