ブルーvsグレーをソロプレイ

bqsfgame2006-12-05

試しにソロプレイしてみた。
このゲームの非常に面白いところに、通常のキャンペーンの他にヒストリカスシナリオと言うのが設定されているという点がある。両軍のカードには通し番号が打ってあるのだが、なんと通し番号の通りに並べたデックで対戦するのである。つまり、将軍も部隊もイベントも歴史順に登場してくるのである。
カードゲームはとかくランダムなものだと思われているが、これはビックリで、十分このゲームに熟練したプレイヤー同志なら完全情報に近い条件で対戦ができる訳である。そうでなくとも南北戦争の史実に明るければ、「そろそろ南軍はボビーリーを手札に引いたので東部戦線に展開してくるな」とか想像が付く訳である。今回はパッケージを開けたばかりで丁度、都合よく並んでいることもあり試しにヒストリカルシナリオでやってみた。
北軍は指揮官人材に恵まれない状態から始まるので、先ず物量に頼むべくひたひたとドローして部隊を編成する。それなりに兵力に自信ができると西部戦線から圧力を掛けてミシシッピ川沿いを水上戦力の支援も受けて下ることにしてみた。南軍はこれに対処するため兵力をそれなりに築いた上で抵抗を試みたのだが、これはどうも作戦失敗だったようだ。戦闘での損害の痛さが南軍の方がステップ数が少ないために痛く、そんなことよりミシシッピ川流域は放棄して代わりに北軍が予備兵力を残さないのなら北部へ逆にゲリラ的に侵入するのが良かったようだ。結果として北軍は北部都市の奪回を改めてしなければならず、時間といういちばん貴重な資源を使わせることができる。
このへん、相手の同じ戦線の編成の数と、それを攻撃可能にする補給ポイントの蓄えを見ながら、どこで応戦し、どこは放棄して逆襲に賭けるかが駆け引きの醍醐味らしい。
ただ、このへんの醍醐味はソロプレイではわからないところなので、一度、対戦してみなくてはならないかという気がしている。少し単調な気もするのだが、プレイタイムも短いので単調さが苦痛に感じられるというほどのことはなさそう。初見で3時間ほどでミシシッピ制圧からアトランタ陥落まで進んだので、慣れれば3時間で終戦までと言うのは現実的な水準だろう。