人生的な問題

哲学的なところから、また日常生活に帰って来ると、知能指数が高いということはどんな意義があるのかと言うと、よく考えてみるとそれはペーパーテストから出る結果の数値に過ぎない。知能指数が高いから幸せで、低いから不幸せなどと言うことは決まらない。そう考えていくと、知能指数とか知能というものの意義は一体なんであろうかという気もしてくる。
そう考えていくと、EQという人生を幸せに生きるための指標というのが、IQとは別に登場してくるのは必然だったのかも知れない。
EQが仮に幸せに結びつくとして、高いEQを得られるような発達の支援というところにニーズは繋がっていく訳だが、此処まで来るとまだ議論はこれからの段階のようである。一部の幼児教育教材には「IQだけでなくEQも上がる」などと書いてあったりするが、具体的にどういう原理やメカニズムでそうなるのか説得力のある説明は今のところ見たことがない。現時点では親は己の信じるところに従って子供を育てることしかないのかも知れない。