ブルーアンドグレー:チカマウガをソロプレイ

bqsfgame2008-11-21

案に相違してと言うと失礼だがシャイローがなかなか面白かったので、引き続き評判が良いチカマウガをソロプレイしてみることにした。
チカマウガ戦は、北軍のローズクランズが軍を三つに分けて敗走する南軍を追っているつもりが、実は南軍は結構強力で逆に各個撃破を仕掛けてきた‥というシチュエーションだ。
ゲームでは南軍が攻勢で、北軍は南軍の突破を防ぎつつ防衛線を築き、防衛線の背後を補給列車を延々と走らせなければならない。このため、南軍は北軍の左側面へと攻撃を拡大して延翼していき、長く薄い戦線を北軍に形成させながら、どこか綻びの見えたところを攻撃して補給列車を阻止すれば良いように思う。もちろん北軍の対応が悪ければ、右翼から突破してしまえば良い。
単純な正面からの力押しではなく、戦略的な思惑を踏まえた戦線の展開が必要なゲームで、これもなかなか面白い。シャイローが攻防の転換の妙味だったとすれば、チカマウガは戦略目標のための間接アプローチの妙味だと言う気がする。
この二作品を見る限り、ブルー&グレーが時代を越えて再版を重ねているのは故なきことではないと思わされた。
ただし、共通言語のゲームとして持ち上げるには、ゲームシステム的に少々アクが強いかなという気はする。戦闘結果以外では一切ZOCから離脱不可という最強ZOCのゲームは、戦闘後前進を利用して敵にひっついてやる嫌がらせが非常に効果があり、ひっつかれた味方部隊を見捨てて大局的な戦略活動をできるかどうかがカギになってくるように思う。このテイストは、本システム特有のもので、共通言語という感じではないと思う。