1978年と言うから、丁度、30年前の作品になる。
S&T誌の66号、御大、リチャード・バーグの手になる「アートオブシエージ」クワドリの非公式第5作品と言われた代物だ。
マップを見れば判る通り、まさに「コンスタンティノープルの陥落」の小説の全容を再現するシミュレーションゲームだ。
実は、以前にも持っていて一度手放したものだ。手放した理由は、以前に別の攻城戦ゲームの時にも書いた通り。そもそも城塞はなんのために建てるかと言えば、攻撃の効果を大幅に減じ成果を得させないためにある。したがって、攻城戦というのは、攻めても効果がなかなか出ず、動きに乏しくエキサイティングでないことが多い。
映画などでは攻城戦はクライマックスに来ることが多く、巨大な城塞、多様な特殊兵器、決定的な要塞壁の突破シーンなどがあり大いに盛り上がる。ところが、ゲームでは、こういう風に盛り上がるのが中々難しいのだと思う。
そんなこともあって手放したのだが、小説を読んだらまたやりたくなって再入手してしまった。
今回は小説にも出てくる戦略上重要なオスマン艦隊の丘越えも再現できる海戦追加キット付属品というのを手に入れることができた。本当に追加キットまで入れてプレイするかどうかは疑問だが、ルールを読むだけでも楽しいのではないかと思っている。