○第二次オホーツク海戦を読む

bqsfgame2010-01-15

覇者の戦塵も4冊目に入った。順調。
オホーツク海戦二部作では、中国北部の馬軍に対する米ソの武器支援ルートであるオホーツク輸送船団の迎撃がポイントになっている。
しかし、敵はソビエト極東艦隊ばかりにあらず。極寒の海も強敵となって、船体小型化+過剰武装の設計欠陥を持つ日本艦艇に襲い掛かる。
また、こうした艦艇設計問題が本海戦で浮上する流れで、海軍のメインストリームでの次期主力艦艇設計の基本方針の争いがコメントされている。
多くの日本軍マニアが誇る大艦巨砲主義の大和型ではなく、高速、航空力、量産性を重視した別の主力艦艇設計が実るかどうか、本書の限りでは結論は出ないものの別の流れが記述されている。
某所にも書いたが、本書を読むとコマンド日本語版の付録にもなった「アリューシャンキャンペーン」をプレイしたくなる。極北の海のWW2海空戦という意味で共通するものがある。