にわかオスマン帝国ブーム‥(^_^；
アマゾンで探したところ、手軽に読めて内容がきちんとしていそうだったので、先ず世界史リブレットから。
本書にも書かれているが、欧州視点の世界史では、オスマントルコは二つの時代のイメージしかない。
１４〜１５世紀の強力な東方からの侵略者のイメージ。これはコンスタンチノープル攻略や、二度にわたるウィーン包囲などに代表される。
次は、末期のヨーロッパの病人と呼ばれた時代である。これは第一次世界大戦に代表される。
ところが、言われてみれば当然だが、１４世紀に台頭し、２０世紀まで存在していたと言うことは、それ以外の諸相もあった訳だ。その全体像と言うのは学校で教えてくれる世界史ではわからない。
日本史で言えば鎌倉時代に台頭し、大正時代に至るまで存在し、最大版図もアジアからヨーロッパ、アフリカへと伸びた時空間的に巨大な存在だ。
もちろん本書の紙幅でその全体像が描ける道理もないが、それでもいくつか興味深い知見がある。
（つづく）
