☆極北クレイマーを読む

bqsfgame2013-04-25

NHKのドラマ「極北ラプソディ」が良かったので原作を読もうと思ったのだが、原作は極北クレイマーの続編だそうだ。
と言うことで前編である極北クレイマーからまず読んでみた。
以前の「マドンナヴェルデ」とは一変して、これは面白かった。
財政破綻寸前の極北市。その赤字の原因の一つである極北市民病院。そこへ、大学の医局をはみ出して派遣されてきた主人公。
まぁ、なんと言うかどん底な感じの設定だが、これが面白い。問題山積組織の実情を足が地に付いた筆致で淡々と描き続ける。それが面白いのは、「ああ、わかるわかる」とか「あるある」と思うからだろう。愚痴を言うのとは逆に、自分の愚痴に同調する話しを世間に見出す喜びと言うのだろうか。
池井戸作品もそうだが、実際に組織にいた人が経験をベースに書いている所が良いのだと思う。こういうのなら自分の経験をベースに自分でも書けるのではないかと思わせるところも似ている‥(^_^;
二十年ぶりくらいに書いてみようかなぁ‥(^_^;?