プリズナーナンバー6を見始める

bqsfgame2013-10-13

言わずと知れた伝説的なテレビシリーズ。
DVDボックスが出てからずっと欲しかったが、最近になって在庫処分か実売が安くなってきたのでついに入手。一話ずつ大事に見ている。
トマス・ディッシュのノヴェライズは何度も読み返したものだが、基本的な設定以外にはほとんど別物。
以下はネタバレを含むので要注意





第1話:地図にない村
ロンドンと思しき町で辞表を叩きつけて自宅に帰る主人公。黒塗りの車が追ってきて、荷造りする主人公の部屋に催眠ガスを投入して拉致する。そして目が覚めた主人公は謎の村に。
第1話は、この村の不条理性を説明するエピソードに終始する。人々は番号で呼ばれ、主人公はナンバー6である。村の地図を求めるが、それは村の中の見取り図だけで、それより広い地域の地図は手に入らない。村の交通機関はタクシーくらいだが、ローカルサービスだと称して村の中しか走らない。ナンバー2から電話が掛かってきて食事に招待され、辞職の理由と情報を誰に売ったかを詰問される。村を出ようとすると外周には彫像の形をした監視カメラが埋め込まれ、さらに進もうとすると水中から吠え声と共に出現する白い球体に連れ戻される。
もどかしいばかりで何も情報が得られず、事態が進展しないと言う物語の枠組が提示される象徴的な回になっている。

第2話はビッグベンの鐘。第1話で焦燥感に駆られていた主人公だが、既に村に同化されている。そんな彼の隣に新しい住人ナンバー8が越してくる。彼女もどこかの国の諜報機関を辞めたら此処へ連れてこられたらしい。新しいナンバー2から彼女の面倒を見るように言われそうするが、なんと彼女はこの村がリトアニア沿岸にあると言う。ポーランド沿岸まで脱出すれば逃げられると言われ、二人は脱出を試み成功する。そして、ロンドンに戻り古巣に着くと、以前の上司はナンバー2と同じ質問を彼にする。不審に思った彼は、外から聞こえてくるビッグベンの鐘の音が偽物であることを看破する。

第3話はABアンドC。新ナンバー2は、彼に薬剤を投与した上で彼の見る夢を投影するシステムで彼の夢の中の言動をチェックする。この技術を使って彼が情報を漏らした疑いが高い相手のA,Bを夢の中に登場させ、彼の言動をチェックして、何を誰に漏らしたか検証しようと言うのだ。こんな凄いことができるなら何だってできるじゃないかと思わないでもないが、このために使う薬には危険が伴って大量投与できないのだと言う。そして、AでもBでもないCがもっとも疑わしいと言う所まで進むが最終的に突きとめることはできず、このナンバー2も解任される。
この3話までがDVDのディスク1になっているので一区切り。