このシミュレーションゲームがすごい2014を入手する

bqsfgame2014-05-08

付録ゲームが苦手なマーケットガーデンなので迷いましたが、狭いウォーゲーム界のこととて、知っている執筆者の方も少なくなく買いました。
表紙裏に編集人の中黒氏の「このスペインゲームがすごい」なる小コラムがあって笑ってしまいました。
「珊瑚海キャンペーン」に対する筆者の評価は、ソロプレイした時の記事に書いた通りです。まぁ、好意的な姿勢を以て特済(スペックアウト品を特別に受け入れる救済措置)するなら、こういう話ししかないのかも知れません。でも、セカンドゲームとかならともかく、フルサイズのメインゲームでこういうゲームが付いてくるのは痛い気がします。
たかさわさんの南北戦争南北戦争ゲーマー仲間としては当然読むので別枠としましょう。それ以外で面白かったのは、巻頭の「元亀争乱」と、後半に位置する「激闘、ナルヴァ軍集団」でした。
元亀争乱は、ソリテアゲームと言うこともあって買っていないのですが、本稿を読むと買ってみても良いかなと思いました。
ナルヴァ軍集団は、文体の好き嫌いは別として、ゲームの内容としては面白そうに思いました。本稿の印象からは、GDWの「レッドアーミー」を思い出しました。時期も地域も比較的近いでしょうか? いずれにせよ、これは積読になっているのですが、一度やってみなくてはと思いました。
後は購入ガイドとして読むので、既に入手済みゲームは読み飛ばしているので、意外に読みでがなかったですね。ウォーゲームの場合に問題なのは、購入ガイドとして考えると、このタイミングで読んで面白そうと思っても既に入手困難になっているケースが多発することです。結果として、「このミステリーがスゴイ」や、「SFが読みたい」のような役割を果たすには、この発行タイミングでは苦しいのですね。同じことは、暫く前に入手したペーパーウォーズを読んだ時にも思いました。あちらは版元変更都合で、もっと遅いタイミングのレビュー誌となっていて、さらに辛かったです。で、読んでみると、「今から面白いって煽るのは罪作りなんじゃないかな‥(^_^;」と言う感じです。
とは言え、それは企画に問題があると言うよりは、「新作が見た時に買わないと、セカンドチャンスがない」と言うウォーゲームの流通状態の根本的な問題だと言えます。そういう意味では、「何年たっても常に手に入るゲームとしてAHクラシックが存在していた時代」の方が、このマイナーホビーの世界では異常だったのかも知れません。
かくて、世評が出そろう前に一か八かで新作を買わざるを得ないと言う地雷原を歩く度胸なくしてウォーゲーマーは務まらないのかと思ったりします。
それでも、最近は雑誌の付録ゲームでも、あまり爆死していないのですが。
余談ですが、誌名が去年は「このシミュゲがすごい」だったのですが、微妙に長くなりました。表紙のアートバランスの都合でしょうか?