第1ターン

本ゲームは前述した通り可変インパルス数のゲームだが、第1ターンだけは2インパルスに規定されている。また、毎インパルスの開始時に、そのインパルスが昼間か夜かをランダムに判定、さらに先攻をランダムに決める。
と言う訳で、シークエンス主骨格のランダム性が高いゲームで、プレイごとに状況が激変し、作戦研究の立ちにくいゲームだ。
本ゲームは、イタリア降伏のタイミングを睨んで先手を取ったドイツ軍が、ロードス島を制圧した状況でスタートする。第1ターンは、自動的にイギリスが先攻となっており、史実同様にコス島、サモス島、レロス島などの制圧に向かう所から始まる。
インパルスは、空軍、海軍、陸軍の各フェイズで構成され、この順番に実施する。
で、何をすべきかを決めねばならない。連合軍は、既に上陸作戦船団が出港して敵に発見された状態でセットアップ。なので、これはどこかへ上陸するしかない。連合軍の空軍は、エジプトから遠路を飛んでくるので弱体、できることは限られている。しかし、ロードス島のシュトゥーカの行動阻止が最優先か。なので、ロードス島の3つの空港への空襲を計画する。
と、此処まで考えた上で、話しが戻る。空軍フェイズの空襲任務よりも先に、CAPの設定がある。この構成は現代戦のフリートシリーズと同じ。で、連合軍の空襲が予想されれば、ドイツ軍は虎の子のメッサーをロードス島の各空港のCAPに展開する。
で、CAP設定フェイズにドイツが空港CAPを出した状態で、それでも連合軍は空襲するかを考え直す訳だが、やはり行くしかないだろう。実はドイツ軍はシュトゥーカは多いが、戦闘機が少なく、護衛を付ければ空襲任務は実行可能(昨日のルール参照)だからだ。
ただし、イギリス軍戦闘機は、エジプトからだと航続距離問題を抱えていて、攻撃力/防御力とも−2修整。実際に空戦して判ったが、戦力差システムでは修整が非常に痛く、スピットファイアVが3ユニットも落ちた。それでも、空襲は実施され、3空港の内の一つでは施設を破壊できなかったものの、待機していたシュトゥーカを3ユニット撃破する戦果を収めた。
続いてイギリス軍の海軍フェイズ、陸軍フェイズに移り、コス島、サモス島への上陸作戦パトモス島への降下作戦が実施される。コス島では、作戦は予定通りに進行し、貴重な空港と港を奪取する。しかし、サモス島では空港は制圧できたが、港では意外なことにイタリア軍の抵抗を受けてスケジュールに齟齬が発生。パトモス島への降下は成功したが、貴重な降下作戦の使い方としては、VP価値が高いレロス島に下りなければいけなかったかも知れない。
続いて後攻のドイツ軍。
まず空軍フェイズだが、ロードス島に12ユニット、さらにギリシャから1ユニットが参加してくるシュトゥーカをどう使うか。イギリス軍にコス島の飛行場を占拠されてしまい、イギリス戦闘機がコス島へ配備転換されると今後の空戦に苦労しそう。なので、既に上陸作戦を終えた艦艇(VPになる)を狙うよりコス島の飛行場(VPにならない)に集中攻撃した。上述の通り13ユニットだが、英軍の空襲で3ユニット欠損したので残る10ユニット全部をコス島の飛行場に集中。英軍は盤内に飛行場がなかったのでCAPがおらず、飛行場の対空砲火しか撃てない。ほとんどのシュトゥーカが急降下爆撃を実行、なんと5ヒットを叩き込んだ。これで事実上、コス島の飛行場をゲーム前半は活用不能に追い込んだ。
ドイツ側は海軍、陸軍フェイズでは特記すべき作戦行動はなかった。
続いて第2インパルスだが、なんと夜間インパルス(確率1/3)になってしまった。
空軍ユニットは夜間タイプしか行動できなくなり、わずかにイギリス軍のウェリントン夜間爆撃機ロードス島の空港を爆撃したが、戦果は出ず。イギリス海軍は、次の上陸作戦に向けてエジプトへの帰還を急ぐ。ドイツ軍はイギリス艦艇を爆撃したいが、夜になってしまい何もできなかった。と言うことで、あっさりと終りました。
感想は、また明日‥(^_^;