千葉会:ドスデマヨを対戦プレイする

bqsfgame2014-09-05

「グレートインベージョン」が16時頃に終わったので、ついに「ドスデマヨ」の対戦が実現しました。
改めてですが、ドスデマヨは、ナポレオンの半島戦役において、1808年5月2日にマドリード市民がフランス軍に対して蜂起した戦いです。この戦いはミュラー将軍により鎮圧されましたが、それでも欧州全土を席巻していたナポレオンにスペインが一矢報いた戦いとして記憶されています。
ゲームシステム的には、十六武蔵に近く、圧倒的多数のフランス軍が少数のスペイン軍を10ターンまでに全滅させるか、またはゲーム終了時に4つの城門を制圧、かつ自軍の損害を3個以下に抑えることで勝利します。
スペイン軍の作戦としては、フランス軍を4個除去する。3個除去して、勝利条件を引き下げるカードをプレイする。最後まで生き残る。最後にいずれかの城門を未制圧で残すのいずれかがあります。
スペイン軍はユニットが少なく、さらに一度合流したコマは分割できないと言う制限があります。ゲームは、毎ターン、プロット方式で移動しますが、スペイン軍は全部が移動でき、また先手です。フランス軍は数の暴力を揮っていますが、2グループしか移動できず、また後手であり敵に進入されると拘束されてしまいます。
ざっくり言って、フランス軍を除去するならスペイン軍は合流しなければなりません。と言うのは、戦闘システムは、移動実行後に両軍がいるエリアで判定、単純に数の多い方が勝利して相手を1個除去します。2倍以上いるなら2個、3倍以上いるなら3個除去できます。それ以上にはなりません。
ですので、規模の大きいグループほど戦闘に強いので、フランスを叩くならスペインは合流します。しかし、前述した通り合流したら二度と分割できません。合流すればグループ数が減りますので、追う側からすれば手間が省ける利点もあります。
逆に生き残ろうとするなら、合流せずにグループ数を多く保って、フランス軍に手間を掛けさせるのが基本方針です。
このゲームは非常に単純なメカニクスで、これだけだと完全情報ゲームです。これに複雑な味を付けているのが、両軍のカードです。カードは毎ターン、原則として1枚ずつ補充できます。カードの効果は、一見すると大人しい物が多いのですが、小技を争って時間や損害の臨界点を争うゲームなので、どれも時期を得ればクリティカルな物になります。
これを、どのタイミングで引き、どの場面で使用するかで、ゲームは毎回、大きく様相を変えます。このため、小さいゲームですが局面は多様で、リプレイアビリティは非常に高くなっています。