AWA世界王者として昭和プロレスに輝く巨星の一人だったニックが亡くなった。
ニックについては下記に書いたので特に付け足すことはないだろうか。
http://d.hatena.ne.jp/bqsfgame/20110513
日本プロレス時代のアントニオ猪木の卍固めに屈した写真が各紙を飾っているのを見て、そうか息の長い選手だったのだなと改めて感じた。
全日本の最強タッグでハーリー・レイスと王者コンビを組んだ時には、意外なことにバイプレイヤーに徹して見せて、タッグプレイヤーとしても名手だということを見せてくれたのも思い出した。
ダーティチャンプとして悪名を馳せたが、興行として客が入ってナンボのプロレスにおいては地元のヒーローの良さを引きだして見せるダーティチャンプは舞台の準主役であり演出家でもある。そういう役回りがきちんと務まるレスラーは少なく、ボディービルマッチョや、軽業師のようなジュニアヘヴィーより、ずっと稀有な存在だと思う。