天龍の引退試合がようやくオンエアされました。
高尾山の疲れもあって、途中寝てしまって巻き戻すこと数回。
最初に天龍の体つきを見て、65才は限界なんだなと思いました。体の張りがなくなってしまって残念な感じです。必然的に力技はほとんど出て来ず、逆水平とグーパンチで組み立てる展開に。それでも、要所ではWARスペシャル、ラリーアート、ブレーンバスター、コーナーポストに寄りかかってですがパワーボムを繰り出して見せました。そこはさすがと言うべきでしょう。
特に馬場と猪木からパワーボムでフォールを奪ったシーンが映像で挿入されるなど、番組側の工夫もありました。
一方のオカダですが、結局、ツームストンや、リバースネックブリーカーのような荒技は繰り出さず。レインメーカー単発でのフォールは少し見応えに欠けたでしょうか。けれども、天龍の状態からすると止むを得なかったのかも知れません。
普段、ビッグマウスのオカダが直角に礼して終ったのは、この試合に関して言えば良かったと思います。
武藤からIWGPを取った映像も流れました。当時すでに大ヴェテランだったと思うのですが、今の状態から見ると若々しく見えてしまうのには驚きました。
天龍は経営者やプロモーターとしてプロレス業界に残る意図はないそうですが、それはそれで良いのかなと思います。本人が「おなかいっぱい」と感じているのなら、これでもう十分なのでしょう。
大相撲時代から見てきましたが、こんなに太く長い格闘人生を送るとは思ってもみませんでした。
ご苦労様でした。
蛇足かもしれませんが、天龍が引退試合の相手にオカダを選んだことについては、棚橋や中邑は真剣に考えてみて欲しい気がしました。棚橋が言っている「エース」とは何なのか。わが道を行く中邑は、結局のところプロレス界のどこに今立っているのか。
新日本が唯一のメジャーと言える状況の中、新日本でメインを張ることの意味をもっと重く受け止めて欲しい気がしています。