秋葉会:ナポレオン・オン・ダニューブを対戦プレイする

秋葉原RPGショップです。
此処でゲームをするのは、「獅子が船出する時」以来でしょうか。
DRAGOONさんにフランス軍をお引き受けいただいて、オーストリア軍でシナリオ3(キャンペーン)をプレイしました。
11時集合、12時くらいに開始で19時まで7時間プレイして7ターンしか進みませんでした。1ターン1時間なので、ほぼリアルタイム進行です(苦笑)。
プレイ時間の2/3はフランス軍プレイヤーターンだったと思います。理由は、予想通りにLobau島からの上陸手順のマネージメントです。此処に時間が掛かってしまい、肝心のダニューブ沿岸強襲の戦闘に労力が集中できないのは、率直に言ってどうかと思います。
デザイナーは、SPIのNAWの「ワグラム」をプレイして、これは自分がやりたいワグラム戦ゲームではないと思って本作をデザインしたそうです。その結論が前日早朝の急造ポントゥーンブリッジ建設による渡河作戦からの開始です。
で、結論としてはデザイナーの気持ちに共感することはできませんでした。此処から始めなくても良いのでは?‥と言うのが正直な感想です。
確かに、そこから始めることによって得られる作戦の起動段階での選択肢というのはあります。ただ、労力に見合うプレイヴァリューが得られているかと言うと大いに疑問です。
で、シナリオ2の二日目だけやると、NAWのワグラムを2倍のマップとユニット数でやっているだけみたいになってしまう。
そうだとすると、このゲームの存在意義はどこにあるのだろうかということが問われてしまいます。
ただ、DRAGOONさんも同じ意見でしたが、ゲームシステム的にはNAWより納得感はあります。強ZOCで、離脱不可。結果として、一度、接触すると揉み合いから脱出できなくなってしまうNAWよりは、19世紀初頭の戦争らしい気がします。
とは言いながら、EX比率が高く、それによる損害がゲームの過半を占めるのは、少しバランスとしておかしい気もします。
一方で、「ナポレオンズラストバトルズ」にあったユニットの向きがなくなったのは、とても良いと思います。ルールの疑義が減ったという点でも、プレイ中の管理操作負荷が下がったという意味でも。
そんなこんなで、長所短所混在していて、なかなか評価の難しいゲームです。
もう一回プレイしますか?と問われれば、次はフランス軍を持ちたいです。一日かけても初日の午前中しか終らないのなら、結局、オーストリア軍には大した選択肢はありません。それなら渡河ルールが煩雑でもフランス軍を持った方が良かったかなと言う反省です。
もうやりたくないという訳ではないですから、そんなにヒドいゲームではありません。ただ、問題はいろいろと多いのです。
それも含めて、終った後にいろいろと語りたくなるゲームではあります。