○一番やさしい形成判断法を読む

bqsfgame2017-09-15

片岡聡先生のマイコミです。
形勢判断の本は多くありません。需要はあるはずと思うので、書くのが難しいのでしょうかね。
本書は良い本です。☆にしなかったのは、個人的なニーズとは合致しなかったからです。
本書は、ざっくり形勢判断の進めです。
形勢判断は難しいと思っているアマは多いと思います。筆者の世代だと、コンピューター石田が非常に精密な計算をしてみせたので、形勢判断というのはあそこまでやらないといけないのだと思ってしまった人が多いのではと愚考します。
本書はそういう必要はなく、確定地についてココとアソコは同じくらいと相殺していく計算を勧めています。結果として、不確定なもの、多くの場合は模様や厚みが残るのですが、それがどのくらいに纏まると勝ちなのか負けなのかという判断ができれば、広げる目安、消す目安、打ち込むべきか、外から制限するだけで良いのか判るというお話しです。
そこの判断ができれば、分数が出てくるような精密計算はしなくても、大体、大丈夫というのが本書の趣旨です。
無為に相手に模様を囲われて負けたり、勝っているのに無理に打ち込んで逆転されたりした経験のある人には非常にお勧めです。