バルバロッサクリミアのルールを読む

読みました。
すっごく大変でした(笑)。
シリーズルールが30ページ。個別ゲームルールが20ページ。シナリオルールが2ページ。いや、「ファルブラウ」も重かったですが、そんなものじゃないです。
ゲームとして遊ぶための抽象化を、極力しないようにしたというデザインですね。鉄道軌道の転換ルールがあるのは、まぁ当然。それとは別に、ドイツ軍は非常手段としてソビエト軌道のまま使用できるルールが個別ゲームルールで追加になります。当然、両者を跨って移動すると、軌道変更(積み替え)によるペナルティが発生します。
まぁ、一事が万事この調子ですので、かなり大変です。また、クリミア半島ならではですが、独ソ戦にしては珍しく、海軍がいて、艦砲射撃もできれば、強襲上陸もできます。と言っても、ソビエト軍がしてくるだけなので、後半のシナリオにならないと実用には供されないかと思いますが。
シナリオルールに、そのシナリオ部分の史実と、プレイヤーの指針が乗っているのはとても親切だと思いました。
デザイナー渾身のシリーズなのだなと思います。キエフからロストフへと、次の作品も買えば、「ファルブラウ」をもっと精密なレベルでできるようになる訳ですが、一体、何時間掛かるのか恐ろしいです。でも、見果てぬ夢への一歩なのでしょう。