第1章を読んだ気付きとして、
1:ドイツはフランスを一撃で粉砕したことで、イギリスは戦わずして停戦するのではないかと期待しており、結果として本気で上陸作戦を準備するのに出遅れている。
2:そもそも対岸国に対して上陸するという経験は、世界的に前例のないことであり、そのために何を準備すれば良いのか誰も判っていなかった。
3:判っていなかったのだから仕方がないとも言えるが、ヒトラーとゲーリングというドイツ空軍のあるべき姿を示すべき二人は、ドイツ空軍を誤った方角へとリードした。
4:これに輪を掛けたのが、戦術支援空軍としてシュツーカが余りに成功したことで、このため戦略爆撃空軍を準備することなくドイツはバトルオブブリテンに突入してしまった。
まぁ、連合軍側視点の書籍なので、ドイツ軍に対する評価は厳しいのであるが、負けるべくして負けたという主張が読み取れる。