千葉会:ウォー・オブ・ウィスパ―を対戦プレイする

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yamadaさん、トンデモさんと。

トンデモさんの持参ゲームです。

着想は独創的です。プレイした時に競技ゲームとして上手く機能しませんでした。

マップ上の異世界では、熊、鷲、象、獅子、馬の5つの帝国が戦っています。

プレイヤーの立場は、これらの帝国の戦争を背後から操って、自分の思惑に沿った勢力バランスにすることです。ですので、どの帝国も、誰のものでもありません。

そして、各自の思惑はランダムに配置したマーカーで決まります。ある帝国のVPは5倍、別のものは3倍、1倍、0倍、-1倍となります。ですので、5倍になる帝国を優勢にし、-1倍の帝国は可能なら根絶してしまいたいのです。

誰のものでもない各帝国のユニット補充や移動をどうするかは、盤の円周上のアイコンで決められています。その特定の場所に自身のエージェントを送り込むと、その帝国の指示されたアイコンのアクションを実行できます。もちろん、その帝国を利するように動かそうとするエージェントばかりではありません。

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なんとなく、ここらへんまでは悪くない気がしますが、大きな問題点が二つありました。

第一に、ランダムに配置されたマーカーを位置交換する権利があります。そのために、勝ち組に誰もが乗ろうとし、負け組からは降りようとします。結果として、誰もが勝たせたい帝国と、誰もが滅ぼしたい帝国がはっきりと色分けされてしまい、盤上の帝国間のバランスは一本調子に傾いていきます。結果として、盤上の帝国絵巻も、プレイヤーの得点バランスも、非常に単調になってしまいます。

また、各種族が使える特殊カードの効果に関する記述が、非常に疑義を生じやすい甘い書き方なのは、個人的には大いに気になりました。