潜水艦カッペリーニ号の冒険を見る

フジテレビの新春特別ドラマ。

潜水艦カッペリーニ号の冒険:二宮和也が「嵐」休止後初ドラマ 日本海軍&イタリア人乗組員の物語 有村架純、愛希れいか、堤真一も -  MANTANWEB(まんたんウェブ)
あの「ホイチョイプロダクション」です。

↑ こう書くと世代がバレてしまうのですが。
ホイチョイ映画と言えば、「私をスキーに連れてって」、「彼女が水着にきがえたら」のバブル全盛期のヒット映画で有名です。
しかし、個人的にはその次の「波の数だけ抱きしめて」が真っ黒に日焼けした松下由樹の貴重さもあって好きです。

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また、8年ぶりの「メッセンジャー」は草彅剛を持ってきて、ベストの出来栄えだったと思います。
バブル文化のトレンドセッターでしたが、そのバブルを揶揄するような「バブルへGO」もなかなかのものでした。
5作品で5打数5安打の外さないプロダクションと思います。
バブルへGOが2007年ですから、それから15年。今になって特番で登場するとは思いませんでした。
筆者の好きな潜水艦ものです。しかし、潜航シーンはほとんどなく、極論すれば軽巡洋艦だろうが掃海艇だろうが話しとしては大勢に影響ない気がします。にも関わらず、なぜ潜水艦かと言えば、この潜水艦が本当にイタリアから日本まで来た実話だからです。
いきなり池上先生が出てきて、第二次世界大戦の日本とイタリアの関係をクイズに出す処から始まります。イタリアは枢軸側ですが、43年に革命でムッソリーニが倒れて、新政府は連合軍側に寝返りました。そのタイミングで欧州から日本へと航海してきて、いきなり敵国兵扱いされて捕虜にされたイタリア人たちの話しです。
この潜水艦を日本海軍に伊503として編入して艦長になるのが二宮和也。その妹が有村架純。二宮の想い人で有村の上司が愛希れいかです。

愛希れいかが新春ドラマで二宮和也の思い人に、イタリア人キャストも発表(コメントあり) - 映画ナタリー

二宮艦長配下の先任が音尾琢真。二宮と衝突してイタリア人たちに嫌がらせをしてくる海軍少佐に今野浩喜
イタリア人の一人が有村に一目惚れしてしまいます。二宮は次の出撃では帰れないだろうと思い、愛希にプロポーズするタイミングを計りますが、なかなか勇気が出ません。イタリア人たちからすると、「どうして言わないんだ、彼女も待っているぞ」ともどかしいのを通り越して怒り出します。
最終的に出撃を命じられるのですが、二宮はイタリア人たちを捕虜として下船させ置いていこうとします。しかし、意外にも日本のために出撃すると言い出すイタリア人たち。
で、帰ることのない出撃と思って見送ったのですが、そこで池上さんが出てきて、「もう少しだけお話しを続けさせていただいていいでしょうか?」と。
まさかの帰還。二つのカップルのゴールイン。さらにイタリア料理店を開く小学生と、これ以上ない甘々のハッピーエンドで幕を閉じます。
メッセンジャー」もそうでしたが、その甘さが荒唐無稽気味ではあるものの、適度に心地よく見られました。
これだったら、劇場でやっても良かったのではないの?‥と思うくらい良かったのですが、今のフジテレビの状態ではできなかったのでしょうか。