SFアドベンチャーの連作短編だそうです。当時は読んだ記憶がないので筆者がSFをお休みしている時期なのでしょう。
航空宇宙軍の開発した生体兵器であるタイプV戦闘員。その最強モデルであるヴォルテが、脱走兵となり追跡してくるもの(同系列の旧式タイプであるプロトVたち)と戦い続けるお話です。
端的に言えば、SF版「カムイ外伝」です。
例によって人物整理です。
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戦闘員ヴォルテ
航空宇宙軍の第2生物兵器研究所で開発された戦闘サイボーグ。
レオノフ博士
第2生物兵器研究所所長。ヴォルテに殺されたらしい。
ヴァイズ
ヴォルテとの連絡センサーとして利用されている受動テレパスの女性。ヴォルテに脱走を示唆したらしい。
ユーリ・ワシリエフ一曹
第3話「霧の中の野獣」でヴォルテを追跡する退役軍人ハンター。
イワン・グリニコ
第2生物兵器研究所の関係者。ワシリエフにヴォルテの情報を流して彼のハンティングを支援する。
イブ
第4話「殺人者の街」でヴァイズの記憶にあった街を探して流れてきたヴォルテが出会ったシングルマザー。息子はイワン。
スミルノフ署長
同じ4話に登場する街の警察署長。
イワン
第5話「追跡者の顔」で、収容所に送られるヴォルテが、輸送される貨車の中で知り合った別の収容者。密輸と盗品売買をやって捕まったと自称している。イブの息子のイワンなのかどうかは明示されない。
クレフシン
第6話「遠い河」で収容所の中で一番大柄で囚人に過酷な対応をする監視員。
プロトV
1号、2号、3号の三体。ヴォルテ回収を目指す後藤大尉の指揮でヴォルテを追撃する。ヴォルテの一つ前の型のクローンコピーとのこと。