ザ・グレーテスト・ショーマンを観る

キネマ旬報シアターのリクエスト上映の一つとして採り上げられました。

WOWOWで見たときに、「これは映画館で見るべきだった」と反省した作品です。

映画館で見ましたが、やはり最高でした。

上映開始3分くらいに入ったのですが、満席に近く、危うく満員お断りを受ける寸前でした。コロナで一人置き販売しているので、半分くらいの入りではあるのですが、チケットアヴェイラビリティとしては危なかったです。

これを今一度スクリーンで見たいという人が、かくもたくさんいてくれるのかと安堵しました。

オープニングのバーナムの歌から一気に引き込みます。続いて少年時代の彼が父親の助手で訪問した屋敷で一目ぼれした女の子。チャリティ。

バーナムは鉄道工夫に応募して稼ぎ、きちんと正装して彼女にプロポーズしに屋敷を再び訪れます。両親には良い顔をされませんでしたが、チャリティ本人は待ち侘びていて、彼と二人で屋敷を出ていきます。

しかし、勤めていた貿易会社が船団を積み荷ごと喪失したため解雇されてしまいます。

この時に沈んだ船のLOCを持ち出し(横領)て、それを担保に銀行から資金融資を受けます(詐欺)。

そして始めたのがバーナム博物館と言うNYにはまだ無かった蝋人形館です。

しかし、売り上げは芳しくなく、娘の「生きているものを展示しなくちゃ」という一言にインスパイアされて、猛獣使い、空中ブランコ乗り、様々なフリークスを集めてサーカスを始めます。

大新聞の評論家などには、「下品」と酷評されますが、興行成績は絶好調で一気に成金となり大邸宅を購入し妻への約束を果たします。

ブロードウェイで評判になっている新進気鋭の脚本家カーライルをパートナーとしてスカウトします。バーでパートナーに誘う、このシーン(下図)がもう最高です。二人のテンポの速い掛け合い、ショットグラスをカウンターに並べて取り分を交渉し、ついに合意に至るシーン。その後でカーライルがカウンターに登ってタップダンスをして見せるのは、まったく忘れていました。

カーライルが空中ブランコの兄妹のアンに一目ぼれします。

バーナムは、成金になりましたが、大新聞の評論家にも認められるような本物を提供したいという密かな野望を抱き、スウェーデンの歌姫、ジェニー・リンドのアメリカ横断初興行を主宰することになります。

しかし、リンドと恋愛関係に落ちそうになるバーナムはそれを拒否することで彼女のプライドを傷つけてしまい興行は途中中止となり借金を背負ってNYに戻ります。

しかし、そこではサーカス小屋の火事、彼自身の不貞行為に怒る妻の家出などが続いてどん底へ。

けれども一座のフリークスたちは、もう一度、サーカスを再興しようと彼を促します。

だが、資金がと言うと、カーライルが「こんなこともあろうかと貯金しておいたんだ(真田さん)」と資金を繰り出して見せます。

サーカスはテント小屋での再出発をすることとなります。

その最初の興行が成功した所で、バーナムは座長のシルクハットをカーライルに譲って去っていきます。

カーライルはアンと結ばれます。

最後はゾウに乗ってマンハッタンのシヴィックセンターへと雪の中を妻子を迎えに行くバーナム。これってCGですよね? 実写かと見紛う出来栄えでした。

そしてスタッフロール。