5月の最初は、林漢傑八段と西五段でした。
解説者は横塚力七段で、「この辺り、具体的にはこのアタリですね」など軽快に飛ばして、星合さんに「絶好調ですね」と言われて、「いや、これで絶好調だったら、普段、どんだけひどいんだということなんで‥」とさらりと流していました。聞きやすい解説だったと思います。
二週目は大西、仲村菫戦でした。左辺での険しい折衝で菫ちゃんに思惑違いがあったようで、そこで悪くしてしまってからは終始不機嫌な顔で打ち続けていてガッカリでした。
鈴木あゆみ先生の解説は良かったのですが、菫ちゃんがブーたれているのはフォローのしようがなくて気の毒な感じでした。
三週目は福岡四段が山田規三生九段を倒しました。解説は隣の枠にいる安達七段。地味ながら手堅い解説でした。
四週目は牛栄子さんが天才肌と称される沼館七段を倒しました。解説は寺山玲六段で久しぶりに顔を見た気がします。
寺山先生が、「沼館さんは勝ちが早いんです。こんな所でまだ差がつくまいと思っている内に優勢を築いてしまうんです」なるほど。
「反対に牛さんは、負けが遅いんです。部分的な読みが非常にしっかりしているので、悪くなってからも部分的に最強の手段を次々に繰り出してきて勝負!勝負!と最後まで挑んでくるんです」という説明は、具体性もあって非常に判りやすい棋士評でした。
今日(5日)が6月最初だったのですが、山城先生が登場されて、「とうとう出場棋士で最高齢になってしまいました」と挨拶されてびっくり。そうか今年は趙治勲先生がついにいなくなったのですね。
解説が中根直行先生でしたが、「ギャグを言うことが使命だと思っていますので」と、親父ギャグを連発。星合さんがやさしくフォローしていましたが、「言うぞ言うぞ」と肩に力の入ったギャグは逆に見ていて痛々しいので解説者の使命は解説だということを再認識して欲しいものだと思いました。
山城先生が上座なので名古屋対局だと思いますが、名古屋の解説者の層が薄いことから来る問題なのかなと思います。もちろん羽根直樹先生はいる訳ですが一回戦で使ってしまうのは惜しい。かと言って山城先生に自分の対局は解説できない。すると、次は志田達哉八段かと思うのですが、確かにしゃべるのが苦手そう。そうなると、伊田九段、中野九段あたりかと思いますが、日程が合わなかったのでしょうか。で、攻め合い手数数え間違い事件の下島先生よりは中根先生の方がベターという消去法でしょうか。
彦坂先生とか、もう解説はされないのでしょうか? そうか彦坂先生ももう還暦か。
後は大竹優君が育つのを待ちますか。
視聴率の話しだけ考えれば、万波さんを使うのがいちばん視聴率が取れそうな気もしますが。女流棋士は女流戦しか解説してはいけないという先入観を打破して欲しいものです。