カロリング朝の黄昏をソロプレイする

 シャルルマーニュの三人の息子を1ターンだけやってみました。

 ルールの確認が主目的です。

 まずターンの大枠を決める入札の手順を確認しながらやってみましたが、ソロプレイでは他者の思惑と言うのが存在しないのでルール確認以上のものにはなりません。

 その後、昨日の写真の順番に従って、1番目のルイから7番目のブルガルまで、それぞれ徴税、作戦を実施していきました。

 ビザンティウムをプレイした時の記憶がないのですが、本作は部隊の維持コストが非常に高いゲームで、簡単にはストラテジムチット購入や兵力増強はできません。

 原則として民兵でも維持費が1かかるのですが、免除規定があるので、それを利用するのを忘れていました。本当はもっと可処分所得が残るはずなのですね。

 図で青がシャルル若輩王、黄色がピピン、赤がルイ1世です。

 茶色が前にも紹介したスラヴ、薄緑がムスリム、紫色がビザンティン帝国です。うすい灰色は中小勢力ですが、目ぼしいものとしてはイタリア北部に展開する教皇領があります。

 また、固有本土を持つ大勢力はユニットを置かなくても常に固有本土を支配しており、結果として安定したベース収入を持っており、その維持のために兵力を置かなくて良いので相対的に強力です。つまり、可処分所得が大勢力の方があるのです。

 なので、大勢力を落札して、それで他のプレイヤー勢力に圧力を加えていくのが作戦としては有力なのかなと思いました。あと重要なことですが、一人のプレイヤーは存在する大勢力の半分までしか制御できません。本シナリオでは1プレイヤーは、自分のほかに大勢力を2つまでしか持てません。もっとも7つの内、3つも持っていることになりますから、十分以上ではあります。

 あと、特に艦隊の建造/維持コストが非常に高く、5/2です。維持費2を払うためには、2ポイントのエリアを持っている必要がありますが艦隊が置かれる海には収入がありません。また2ポイント以上の収入のある豊饒なエリアはそれほど多くありません。毎ターン維持費を払った後の残予算で、5もの建造費を支払うのは非常に大変です。実はNPPのビザンティン帝国がセットアップから艦隊を2個もっているので、これは是非とも維持したい。目先のコスト削減のために解散してしまうと、再建するのは至難の業と思われるからです。

 艦隊をイオニア海ティレニア海に置いてある状態でゲームが始まるので、ビザンティン帝国はいきなりビザンティンからトスカーナに強襲上陸することさえ可能(艦隊のある海を移動していける)です。これは強烈で、ビザンティン帝国おそるべしという感じです。本作では主役ではありませんが‥。

 維持コストが高く可処分予算が残りにくいのでストラテジムは、あまり買えません。なので、たくさん用意されていますが、そんなに使わないのではないかと思いました。

 今回1ターンやってみましたが、7勢力それぞれが1エリアを新規に獲得して終りました。なので各ターンの情勢の変化速度は遅く、非常にゆっくりと進むゲームと思いました。

 逆に言えば、1エリアの価値が高いゲームであるとも言えます。毎ターン、収支バランスを考えて、可処分所得を使って少しずつでも拡大するために知恵を絞るゲームなのかなと思いました。ソロでは味わえませんが、相手のちょっとした油断を衝いて寸土を奪い合う非常にタイトなゲームなのではないかと。

 対戦を楽しみにしています。