4月の囲碁トーナメント

開幕戦については既に書きました。

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 2戦目は昨年2度登場した倉橋先生でした。

 NHKから見て頼みやすい事情があるのでしょうか?

 解説ぶりに難はないので構わないのですが、関西棋院の先生をお願いするなら是非とも今村先生を‥と言い続けておきます。

 3戦目は藤沢女流本因坊に瀬戸先生です。解説は謝七段。女流の解説は女流の先生にという流れが復活してきたようです。特に女流棋士の人隣に関心のある人も少なくないと思うので女流棋士に解説して本人の素顔に触れるコメントをしてもらえると嬉しい方は多いことでしょう。

 4戦目はデッキ不調で録画失敗して見られませんでした。残念。

 4月は5週目まであり、村川対鶴山の昨年3回戦のリマッチでした。

 非常に険しくなり攻め合いで鶴山先生が村川先生の大石を仕留めましたが、手数が長い加減があって、周辺でいろいろと縺れて最終的には振り替わって村川先生の大石の大きい方は復活。それを返しても別の石を取れば残るという鶴山先生の形成判断が正確で10目近く鶴山先生が勝利しました。

 村川先生が上座なので、これも関西。瀬戸八段の解説でした。瀬戸先生は棋風も人柄も手堅い感じがします。この碁を見ていて思いましたが、AIの形成判断と言うのは思っていた以上にアテになりません。

 5月にはリクエストしていた鈴木歩先生が菫ちゃんの解説に登場するのを楽しみにしています。牛栄子戦は女流ではなく寺山先生が解説予定のようです。

5月の課題

 もう5月です。

 一年ってあっという間ですね。

 4月の成果は、なんと言ってもこれです。

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 フィンランドで戦う戦術的作戦級ゲームと言えば、これも傑作でした。ヘルシンキは、ずっとアブストラクトながらも、なかなかに味わいがありました。

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 フィンランドって、傑作ゲームの舞台なのですね。ハッカパーレも欲しくなる要因ではあります。

 5月の課題

1:チャコ戦争

 エカトリアルクラッシュ登場で、ラテンアメリカが堆積してきて浮上させました。

 ボリビアパラグアイ。最下位決定戦と揶揄される紛争ですが、パラグアイは南米では軍事強国なので意外に興味深いと思います。

2:スターターキットPTOシナリオ

 先月の1位です。なにも進んでいないので引き続き。

3:スカイズアバヴブリテン

 そう、これもなんとかしなくてはねぇ‥('◇')ゞ

4:エカトリアルクラッシュ

 こちらはエクアドル対ペルーです。

 アートワークのセンスは一級品と思うので、是非とも稼働させたいです。

5:黒溝台会戦

 ルールは読みました。やります、頑張ります‥('◇')ゞ

「クラウス・トイバー亡くなる」が朝日新聞のニュースに

 本日の朝日新聞の記事に、トイバーが亡くなったことが記事として掲載されていました。

 名作「カタンの開拓」のデザイナーです。

「ボードゲームの教科書」生みの親 クラウス・トイバーさんを悼む:朝日新聞デジタル (asahi.com)

 BGGによれば同作の最初の出版は1995年で、同年のドイツゲーム大賞ファミリーゲーム部門を取ったとのことです。

 わたしが最初に見たのは、JAGAの例会に行ったら、小田さんに声を掛けられて、「これを是非遊んでみてください」と言われて卓に参加させていただいた時だったと思います。その時のメンバーが誰だったかは、当時のニフティログには書いたと思いますが、今はもう覚えていません。

 しかし、ご紹介の評価に違わぬ運と駆け引きの絶妙にバランスし、セットアップの度にマップが変わって戦略が変わるリプレイアビリティの高さも相まって何度も遊びたくなる大傑作だったと思います。

 それ以前にも「モダーンアート」など傑作ユーロゲームはありましたが、プレイ時間とプレイヴァリューが非常に高い所でバランスしていて、「カタンの開拓」は一等群を抜いていました。

 その後、カタンはシリーズ化され、「海カタン」、「宇宙カタン」、「カタン歴史拡張シリーズ」など一つのゲームジャンルを形成するほどに繁栄しました。

 今では日本では単に「カタン」という名称で販売されているそうですが、30年近くに渡って売れ続けるロングセラーともなりました。

 

☆ヨーロッパ・イン・オータムを読む

 新橋出張の折りに、淳久堂プレスセンター店に行って竹書房文庫の棚を見たら「プリースト」の文字が目に入って手に取り、そのまま買いました。

 「ル・カレ+プリースト」なのだそうです。なんだ、プリーストじゃないのか。

 と思いましたが、読んでみたら意外な掘出し物でした。

 マイクロ国家に分断された近未来ヨーロッパのスパイ物語です。

 読んだ印象としては、フィリップ・キュルヴァルの「愛しき人類」に似ています。

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 終盤まで行くと並行世界を渡る話しになってきて、俄然プリースト的になります。

 分断されて国境線だらけになった欧州で、どこからどこへでも荷物を運んで見せるクルールの物語です。

 読んでのお楽しみなので、あらすじや引用はしないで置きます。

 シリーズは既に5冊目が出ているそうで、訳本も続刊に乞うご期待です。ピンスカーも掘出し物でしたが、これもなかなかです。やるな、竹書房

☆円を読む

 劉慈欣の短編集です。

 久しぶりにリアル本屋に行って手に取ってジャケット買いしました。

 三体三部作も凄かったですが、本書も凄く高密度で圧倒的でした。

 郷村教師

 死病に侵された田舎の教師が子供たちに授業を死ぬまで続けようとする話し。

 それを宇宙戦争中の先進文明が見て、後天記憶を音声言語で授業をして伝達していく文明の非効率に驚きつつも、それによって核分裂技術までを紡ぎ出したことに驚嘆するという話し。

 繊維

 複雑に関連交錯する並行世界を繊維に見立てた小品。

 詩雲

 呑食世界というリングワールドを舞台に、圧倒的な先進文明との確執を描く「三体」の原型短編の一つ。

 栄光と夢

 戦争の代わりに代表選手による競技会で国家間の紛争を代理解決しようとする話し。圧倒的劣勢に立つシーア共和国の希望を担う射撃選手と女子マラソン選手のエピソードが素晴らしい。

 円円のシャボン玉

 SFマガジンの先行掲載で読んだシャボン玉を最先端技術として先鋭化させ環境改造に使おうという中編。その最後のヴィジョンの美しさには息をのむ。

 2018年4月1日

 十年後を描くという雑誌企画短編の一つ。改延という延命措置と冷凍冬眠によるカップルの断絶を描く。

 月の光

 未来の自分から電話がかかってくる三題噺。

 最初は地球温暖化が決定的になるからソーラーセルを量産せよという指示。

 それを実行すると危機は回避されたが、今度はシリコン畑が世界を食いつくしてしまったという電話が入る。ソーラーセル技術ではなく超深度掘削を推進せよという。

 それを実行すると再び電話が。超深度磁場からエネルギーを吸い出した結果、地球磁場が弱まり紫外線直射が強まって地球は破綻しつつあると言うのだ。

 アンソロジー「金色昔日」のフラグシップストーリー。

 円

 表題作。秦代に完全人力コンピューターにより円周率を計算するという剛腕中編。「三体」の中にゲーム中のエピソードとしても登場する。

本因坊戦が大幅縮小‥( ゚Д゚)

 既に囲碁ファンの方はご存知かと思いますが、三大棋戦の一つ本因坊戦が大幅に縮小になりました。

 二日制七番勝負→一日打ち切り五番勝負

 予選リーグ廃止→トーナメント

 賞金減額で棋戦序列が三位から五位に

 これは恐るべき変更です。

 江戸時代からの伝統ある本因坊の名を冠した棋戦が7大棋戦の五番手に後退するのです。

 井山本因坊は意外に冷静な受け止めで、囲碁人気停滞の折り、棋戦を維持するために止むを得ないという考えのようです。まぁ、井山さん一人が抵抗しても経済原理には対抗できるはずもないので、せめて潔くということでしょうか。

 それにしても、名人戦と並ぶ二大リーグ戦だった本因坊リーグがなくなるのは衝撃です。二大リーグに同時に入ることが一流の証明だったのですが、これからはそうではなくなる訳です。

 また、名人、棋聖と合わせての大三冠という呼称も実態と合わなくなります。

 囲碁人気低迷の原因を語り始めると非常に長くなりますので割愛します。

あなたがしてくれなくても#2を見る

 田中みな実編も動き出しました。バリキャリなのですが、セックスを拒むのには深い理由がありそうな気配だけ出てきて事情は説明されませんでした。

 佐藤ほなみは、瑛太にツーリングしてもらってキスをし、瑛太もキスを返します。そこで、「うち、来る?」と切り出しますが、「帰る」と言われて失望します。女の子に言わせておいて帰ってしまうのはないんじゃないかなと思いました。

 で、奈緒のために花を買って帰り、ご機嫌になった妻を後ろから抱きしめて、さらにベッドに押し倒します。脱ぎはしませんでしたが、奈緒がベッドシーンをやるとは思っていなかったのでちょっと驚きました。「ファーストペンギン」の評価が高かったと思うので、違う路線でも仕掛けて一気に売り出そうという事務所の作戦でしょうか?