GMT:アレシアのルールを読む

懸案の一つだった「アレシア」のルールブックを読破した。コマンド62号の紹介記事であまり良く書かれていなかったのでモラルダウンして積読になっていたのだが、「ゲルゴヴィア」の企画でモラル回復して一気に読み終えた。
書きたいことは多いのだが、最初にコマンド62号の紹介に書かれていることに、どうも勘違いが多いようなので、わたしがルールブックから理解した概要をまとめておきたい。
●紹介記事の記載
「初日もしくは二日目だけを扱うシナリオが用意されているので、‥」
「SOAでは二日間に及んだ戦闘全体を再現することができず、‥」
ガリアの救援軍は初日の219個から二日目には80個までに部隊数が低下するのに、ローマ軍コホルトの数は初日と二日目で全く変わらない点で‥」
●実際に読んで把握した内容
アレシアのシナリオは3つ、二日目の最後の戦いのみを描くファイナルアサルト、歴史的な制約としてガリアが東部マップに侵入できる可能性はなかったとして西部マップのみを用いて初日の昼・夜・二日目の昼の三次に渡る攻勢からなるヒストリカルキャンペーン、東部マップにも可能性を広げて同様に三次に渡る攻勢をプレイするプレイヤーズゲームキャンペーン。
したがって、初日だけを扱うというシナリオはなく、また二日間に渡った戦闘全体は再現されている。
二日目のみを扱うファイナルアサルトでは、確かにガリアの救援軍の規模は80個に制約されているが、同時にローマ軍もヒストリカルキャンペーンでは初期配置6個+増援4個なのが、初期配置6個のみに制約されている。したがって、ガリアだけが一方的に部隊を減らされていてプレイ意欲が湧かないということはない。
●記事全体としては
AH版の「カエサル・アレシア」に関する記述などは妥当そうに見えるので、到着した新作ゲームを開けてザッと斜め読みして急いで紹介したために勘違いしたのではないかと思われる。
●ちなみに
GJでも新作紹介で簡単に扱われていたのだが、こちらにはプレイのクローズアップ写真が載っている。ただ、GBOHプレイヤーなら知っている通り、このシリーズではユニットの向きがあるので写真のように全てのユニットが整然と天地を揃えて並んでいるのはデモ用に並べたもので、実際のプレイの画像ではありえない‥(^_^;
新作も数が多いので実際にプレイして新作紹介を書くなどということは全ての作品に対してはできないので止むを得ないとは思う。
ただ、ネガティブに紹介されてしまうと影響力が大きいだけにゲームが日の目を見なくなってしまいはしないかと不安になる。実際、わたしはコマンドの紹介記事を読んで先送りにしてしまっていたし‥(^_^;
二次情報からゲームを判断することのリスクとして許容せざるを得ないのかも知れないので、最終的には本当に気になるゲームは自分で手にとって精査しないといけないということなのだろう。しかし、時間と空間の制約の中ではなかなかそうも行かない。