日本語版のボックスアートは天野画伯の素晴らしく洗練されたイラスト。ゲーム内容もこのくらい洗練されていると良かったのだが、コンポのアートワークと言いシステムと言い非常に野暮ったいゲーム。
前項で書いたように粗い展開を招きがちなのに加えてシナリオのデベロップメントがAHらしくもなく悪く、全シナリオが一律に10ターンで終了というのは不自然。小勢力からスタートするシナリオでは、召還のサイクルを回してメルニボネに勝てる勢力を集めるだけでもゲーム期間のほとんどを使ってしまうだろう。
勢いゲームは各自が勢力集めをする期間が大半で、最後に命運を掛けてガツンとぶつかり合い、その結果で劣勢になった側にはシステム的に挽回の余地がほとんどないという仕組になっている。