感想

面白いと思う。
このゲームをプレイすると、ウォーゲームは「(プレイヤーのスキルによって)勝敗を争うゲームではなく」、「展開を楽しむゲームだ」という主張が見て取れるように思う。もちろんプレイにはベストを尽くす必要があるが、そこそこのレベル以上ならプレイヤーのベストよりも様々なランダム要素の方が圧倒的なゲームだと思う。しかし、それが面白い。
なにより展開にストーリー性があり、また地形や部隊のバリエーションが、いかにも「●●川防衛線」とか、「▲▲市決戦」と言った見出しを付けたくなるような小作戦を生み出すように上手くバランスされている。強いて言えば、少し地形がタイト過ぎ、もう少しだけ平地が多い方が良いように思うがマイナーだろう。
オリジナルの上級ルールではターン数制限がないらしいが、日本語版オプショナルの6ターンでも十分かも知れない。もう少しやりたい人は8ターンでも良いかも。ターントラックはちなみに10ターンまである。此処までやれば十分だという気がする。
ランダム要素が大きすぎるので研究してどうこうというものではなく、肩肘張らずに遊んで毎回異なる激動の展開を楽しむのだろう。ウォーゲーム初心者と遊ぶのに確かに良いような気がする。これがあれば、タクティクス2はもう使命を終えたかも知れない。
画像は第3ターンの南方戦線におけるブルー軍の大攻勢。