ユーロゲームの収穫

今年のユーロゲームの収穫は以下の3つだろうと思う。
●リーフエンカウンター
「キーセドラル」もそうだったがブレッセのゲームは緊密に組み上げられたムダのないメカニクスが特徴だと思う。アメリカンゲームにあるような冗長性がなく、ある意味ではアメリカンゲームのプレイヤー間の対立とは別の辛辣さがあると思う。「リーフエンカウンター」もファンタスティックな題材とほのぼのしたパステルカラーのコンポとは裏腹な緻密なプレイを要求する深刻なゲームだと思う。前作よりゲーム展開に緩急がある分だけ奥行きが増したように思う。現時点でのブレッセの最高傑作だと思う。
●電力会社
開発進展型のマネージメントゲームの現時点での一番綺麗にまとまったゲームではないかと思う。特別にこのゲームならではという個性を感じないのだが、そこも含めてマネージメントゲームのエッセンスが良くまとまった作品だと思う。
●ミッションレッドプラネット
ファイドゥッティと言うと「操り人形」や「フィストオブドラゴンストーン」などの特殊能力ゲームが印象に残る。このミッションレッドプラネットは、そういった彼のユーロゲームの傑作の切れ味に良い意味でアメリカンゲームのエエカゲンさと冗長さが加わって、奇妙なことに冗長なのに軽くなってバランスが良くなったと思う。