千葉会:戦争に非ず殺人なりを対戦プレイ(1)

bqsfgame2008-12-30

年の初めの頃から、南北戦争の識者のたかさわさんと「今年は南北戦争のゲームを対戦しましょう」と言っていたのだが、大病してしまいとうとう年末の最後になってしまった。
それでも無事に千葉会でATO誌初の南北戦争ゲームと言う「戦争に非ず殺人なり」をプレイすることができた。今年の対戦ゲームでの最大の収穫だったかも知れない。
ゲームのプレイ自体も面白かったが、そのプレイの背後に窺えるたかさわさんの南北戦争に対する考え方というのが興味深かった。また、南北戦争四方山話しで対戦中や昼食時や対戦後に大いに盛り上がったのも楽しかった。
きちんとルールを読んで、ソロプレイをしてきて、史実についても知っている‥という人と対戦できるのは、ヒストリカルシミュレーションではこれほど幸せなことなのかと改めて感じさせられたものだ。CADETにいた頃は、それが当然だと思っていたのだが、越田先生がなくなってからCADETにも行かなくなってしまい、久しぶりにそういう環境での対戦ができて大変幸せだったように思う。
初戦は筆者が北軍をもっての対戦。
二戦やることを想定して集まったので、初戦は試みに北軍による直接アプローチをやってみることにした。第1ターン、第2ターンと、グラント総司令官による総攻撃命令でノースアンナ川前面で対峙する南軍を直接攻撃。ダイスの出目が良く、南軍がグラリとするようなハードパンチの手応えがあった。
しかしながら、第3ターンはアッという間にターンが終ってしまって攻撃機会を逸し、第4ターンは攻撃するも戦果を挙げられず。この辺りからまったりした膠着戦線モードになってきたので、左翼転進を試みるも、既に南軍は対処ができているので、これと言った戦果も上がらず。
結局、3時間半に及ぶ激闘の末、北軍は8VP(勝利するためには10VP)しか挙げられずに敗北した。
内訳は、勝利エリア2VP、南軍損害13VP、北軍損害−8VPとなっていた。
直接アプローチでは、主要な得点源は南軍損害になる。それに対して勝利エリアは伸び悩むことになり、北軍の損害もどうしても大きくなることになる。プラスもマイナスも大きい展開になるようだ。
戦闘解決が両軍ともに2ダイスなので、最大+10差から最小−10差まであるため、ダイスの影響が大きい。特に序盤で極端なダメージが出ると、その損害を踏まえてずっと行動しなければならないので、さらに効果が大きい。今回のように北軍の初期攻撃がガツンガツンと当ると、この作戦でも相当に有力な印象を受けた。
ただ、ヨーイドンで対峙している正面をガンガン押すだけなので、いかにも芸がない印象を与えるのは確かだ‥(^_^;