×蒸気駆動の少年を読む

bqsfgame2010-01-27

奇想コレクションジョン・スラデック
全体としては、ディッシュ以上に意地の悪い作家だと思った。
内容的には、正に玉石混交。もっとセレクトして量を絞って良かったのでは?
ところどころ悪趣味で何処が面白いのか分からない作品が混じっている。
一方で意地は悪いけれどもキレのある短編だなと思わせる作品が織り交ぜられていて、なかなか全体を一つの感想では語れない。
表題作の蒸気駆動の少年はラファティを思わせるハチャメチャなタイムマシンもの。超越のサンドイッチとホワイトハットは意地の悪い、けれどもキレのある短編。教育用書籍の渡りに関する報告書は、コレクター系の愛書家には耳が痛いストーリーだと思う。