エアキャブのルールを読む2

スケールの話しをして置く必要があろう。
1ヘクス=100m、1ターン=2分となっている。
比較として当然でてくるであろうブーツアンドサドルズは、
1ヘクス=250m、1ターン=5分となっている。
同じテーマの作品だが、スケールの違いから性質がかなり異なっている。
細かい部分を再現できるスケールのエアキャブは、戦闘のクライマックスの20〜30分を描く戦闘ゲームと言えそうである。
それに対してアサルトシリーズは、現物をご覧になった方は判ると思うが、不確定戦力の遭遇戦を題材にしており、相手の戦力規模も作戦目標も判らないところからスタートする。したがって、状況によってはクライマックスと呼べるほど戦闘が激しくならないことすらありえると言うゲームで、その意味では戦闘ゲームとは言いにくく、むしろ作戦ゲームだ。往年のエポックのワールドウォーゲームの広告にあった「コンバットコマンダー」のイメージに近いのがアサルトシリーズである。
1ヘクスが100mしかないので、現代戦兵器の射程距離は長いため、武装データを見ると最大射程30ヘクス以上と言う欄があり、LOSが通って発見できさえすれば盤の端から端まででも射撃できてしまう。番外砲撃のような砲兵兵科を別にすれば、こういう戦術級ゲームはなかなかお目に掛からない。
しかも、現代戦兵器の殺傷能力は非常に高く、こうした最大射程でもかなりの打撃を期待できる。
その代わりという訳ではないが、ゲームは両軍とも非視認状態で開始される。視認しない限りは射撃できないので、いきなり遠距離でガンガン撃ち合って先に当てた方が勝ちと言うことにはならない。