懐かしの昭和プロレス:繋ぎの世界王者:ヨコズナ

bqsfgame2015-07-15

WWFの繋ぎの王者も、ネタが出尽くしてきた。
さて、ヨコズナである。正体は、新日本プロレスに来日していた「お化けかぼちゃ」ことグレートコキーナである。いわゆるサモアンズ一族の一人。WWFでは、ミスターフジがスカウトしてきた相撲力士、部屋の親方と相撲道が合わず暴力事件を起こして飛び出してきたという(日本では)全然笑えない設定だったかと思う。
新日本マットでも巨体に似合わぬレスリングセンスで評価が高かったそうだが、WWFでも高く評価された。1993年のロイヤルランブルに優勝して挑戦権を獲得。レッスルマニア9で、ヒットマンブレット・ハートに挑戦。熱戦の末、最後はシャープシューターに入ったブレットの顔にリング外からフジが塩を投げつけた。目に入って悶絶するハートをフォールして意外にあっけなく王座奪取。
この時、リングサイドにやってきてブレットを気遣ったホーガンを発見。リング上から挑発して、掛かってこいと言うモーションを示した。これに対して、ブレットもホーガンに行けと手で合図して、ホーガンも怪訝そうな表情ながら最後にはリングに上がった。正式なタイトルマッチにいつなったのかは全然はっきりしなかった。
リングに上がったホーガンを羽交い絞めにしたヨコズナ、正面からホーガンにも塩を浴びせようとしたフジ。その瞬間にホーガンが脱出して、フジの撒いた塩はヨコズナの目に。悶絶するヨコズナをホーガンがアックスボンバーからギロチンドロップでフォールして、意外なほどあっさりと王座交代。
ヨコズナは、わずか数分間だけの繋ぎの王者となった。
24時間365日どこでフォールしても王座交代成立と言うハードコア王者戦以外で、こんな短命な王者が生まれたのは当時前代未聞だったのではないかと思う。
もっともヨコズナの評価は高く、6月には改めて王座を奪取し翌年のレッスルマニアまで王座を保持し、単なる婀娜花では終わらなかった。