第1ターンのトブルク攻撃失敗で落ち着いたかに見えたゲームは、連合軍の悪天候で結局はカイロ陥落と言う混沌の展開に。
ここでどうするか協議しましたが、取り敢えず継続することになりました。
提督さんは辛抱強くミドルイースト盤外ボックスで増援を繰り返し、これをペルシャ湾からイラクを経由してシナイ半島へと集結させます。
第12ターン、ドイツ軍は後方に放置していたトブルクを奪取します。
そして、第15ターン、1942年5月、彼らはスエズ運河を越えてやってきました。ドイツ軍は陸軍増援がほとんどないことから、エリアを攻撃されると防御戦闘に参加できる空軍をカイロ空港へと送り込みます。イタリア空軍、ドイツ空軍の総力がカイロ空港を埋め尽くします。スエズ運河を越えてくるイギリス軍、総勢27個師団を爆撃する構えです。
それでも英軍はカイロを奪回しなければゲームの見通しが立たない状態なので突入してきます(画像)。
そこで、枢軸軍は温存していた「戦術」チットを投入して、DAKの3ユニットに先制攻撃力を与えます。これによって、最初の戦闘はドイツが英軍の精鋭部隊を叩くのに成功して痛み分けとなります。
しかし、この日のために膨大な補給を蓄積してきた英軍は、補給を使用して第2、第3、第4の攻撃を実行します。途中、枢軸軍のダイが不調だったこともあり、枢軸軍の陸軍が全滅してカイロ奪回かと思わせる局面もありました。
しかし、消耗戦が続く中、打撃力が低下していく英軍に対して、枢軸軍の空軍ユニットは打撃力が衰えないため、局面は再び枢軸軍に傾き始めます。4回目の攻撃が終った時点では、イギリス軍は攻撃力が2と1のユニットしかなくなります。此処で攻撃断念かと言う所ですが、もはや撤退しようとしても枢軸空軍に背後から爆撃されて壊滅してしまいます。それくらいなら、最後まで攻撃した方が良いと判断して最後の補給を使って5回目の攻撃。結局、英軍は27個師団の内、3個師団が損耗状態で残るだけと言う壊滅状態になりました。
この段階で英軍の投了となりました。
英軍が再び同様の攻撃兵力を集結させるには、また1年が必要でしょう。その前に、アメリカ軍のトーチ作戦が始まるので、アクションを全面的に英軍に集中すること自体にも無理があるかも知れません。いずれにせよ、枢軸軍を北アフリカから一掃せよというキャンペーンの勝利条件の達成は困難を極めるという判断です。