マリオン・ジマー・ブラッドリーです。
いつの日か、ダーコ―ヴァ―が再開されると信じて待つこと久しく、ついに挫折して他のシリーズを読むことに。
本書は原作では分厚い一冊本の「ファイアーブランド」を日本では三分冊にして出したものです。なので、一冊目だけでの評価は保留にしました。
本書では、ブラッドリーのフェミニズム作家ぶりが強く出ています。
題材はギリシャ神話のトロイ戦争。主役は、トロイの姫でありながら、その滅亡を予言したカッサンドラーです。カッサンドラーはアポロンの怒りを買い、正しい予言をしても誰にも信じてもらえないという呪いを受けます。
本書ではカッサンドラーの若い頃が描かれます。彼女の母のヘカベーはアマゾン族の出身で、カッサンドラーも母の妹に預けられてアマゾンとしての修行を積むという所から始まります。
そもそも彼女は双子として生まれ、双子を凶兆とする伝説から双子の兄は羊飼いに預けられてしまいます。ところが、その兄が生まれを知って王家に戻ってくる所からトロイは滅びの一歩を踏み出します。
リーダビリティは非常に高い作品ですが、物語の三分の一では評価のしようがありませんね。続きを読んでから、またコメントします。
全体を完読した結果、評価を×にアップデートしました。