SFが読みたい!2019の海外第9位。
図書館です。
うーん、世界幻想文学大賞受賞というほどには喜べませんでした。リーダビリティもまぁまぁ、出来栄えもまぁまぁという感じです。
異世界を構成する努力は緻密にされていると思います。それが故に読みにくいのですが、巻頭の人物紹介と地図、巻末の用語集があるので、そこそこのリーダビリティが確保されています。そう考えると、悪い本ではないことは間違いありません。
しかし、大賞受賞と言う程に特筆すべき魅力が感じられなかったのも事実。
また、邦題は無理筋です。原題は、「オロンドリアの訪問者」で、これで良かったのではないかと思います。図書館と言うモチーフになにか重要な意味がある訳ではありません。