茨城会:ハイフロンティアを対戦プレイする

bqsfgame2014-07-06

5月の茨城会です。日記上は既に7月ですが‥(^_^;
今回のメインディッシュは、ハイフロンティアです。K川さんと筆者の二人対戦。ゲームスペック上は、5人までできることになっています。しかし、今回の感想としては3人くらいまでが適正な印象を受けました。最初のフライトのターゲット候補となる天体の数が少ないので、人数が多くなって競合が激しくなると最初に脱落する人が出そうです。まぁ、これは同社のオリジンズでもあった問題で、この会社はその点を問題視していないと言うことなのでしょう。JAGAのように脱落しても、すぐに別の卓に入れる環境では問題ないと思うのですが、人数が少なく途中から入れるゲームが少ないウォーゲームサークル的には辛い所があるように思います。ルールブックでも持って行って読むか、昼寝しているくらいか‥(^_^;
脱線しましたが、特許カードを各種1枚ずつ配るアーリースタートを採用。それに加えて、WT獲得アクションは2倍収入としました。ですので、収入を実施すると2WT、フリマを実施すると6WTです。
両者とも事前にルールを読み込んできたので、最初の飛行計画の重要性は十分に理解して慎重に計画を立案します。筆者は、燃費の良いスラスターを取得したので、それを利用して早々に月へ発進。遅れたK川さんは、苦心の末に水分3、サイズ3の小惑星Herthaを目指します。
筆者の月計画は復路まで含めて全部オールブルーの計画だったので順当に着陸、探査、離床して地球LEOへと帰還します。すると、次は工場建設のためのロボノーツとリファイナリーを積んで二度目の月飛行です。
一方、K川さんはHertha探査ロールに失敗してしまいます。そこから計画を立て直して、今度はCeresへと向かいます。地球以外から地球以外へと向かう航路は、盤上にガイドラインが示されていないので手計算。割と面倒です。実際に宇宙空間まで行って計画変更で再計算するとなったら、こんなものじゃ済まないのでしょうが‥(^_^;
筆者は工場資材を軌道上へ打ち上げてロケットに積載して再び月へ。
此処でずっと勘違いしていたことに気付きました。工場資材は物理的に地球から打ち上げてロケットで現地へ運ぶ必要があります。それに対して工場での生産品は、そういう必要がないのですね。図面さえあれば現地で作れるんでしょうね。ただし、スペクトル型が合っていないといけないので、そこは最初に工場を何処に建設するかの選択から考慮していなければいけません。
筆者の最初の生産品は、He−Ar核ポンプレーザーです。これは、探査能力0の優れものです。判りにくいのですが、探査能力は探査対象の天体が持つ水分値を表します。ですから、探査能力4とかだと、かなり水分の豊富な天体しか探査できません。逆に0は最優秀で、水がない天体も探査できます。この探査能力の制限は、特に最初のフライトでは重要です。ゲーム開始時の地球生産技術では探査能力は3か4なので、かなり水分が豊富な天体しか対象になり得ません。とまれ、これを開発したことで一気に探査できる天体数が増えて優位に立ちました。
K川さんは苦心の燃料節約フライトでセレスへ到着、此処でついに探査に成功します。そして、地球LEOに戻ります。ただ、月と比べるとセレスはやはり遠い。工場建設までのタイムラグが長く、さらに遅れが拡大します。
一方で筆者は、次の目標としてVesta小惑星ファミリーを選び航行します。ヴェスタは、6V、4S、4Cと適当なサイズで、種類豊富な天体が揃っている優れものです。此処まで航行して、ヘリウムアルゴン核ポンプレーザーで軌道上からレーザー探査を実施します。ここらへんで優位を意識して、少し甘くなってしまいました。
K川さんは勝機薄しと見て、目標を火星有人探査へと切り替えます。そのための装備として、セレスでイオンドライブとナノボットを生産します。イオンドライブは燃料消費が1/2と言うスーパー装備です。ナノボットも探査値1と言う優れもの。この組合せは非常に強く、予想以上のスピードで火星探査を現実化します。このケースで判るように、本ゲームは最初のフライトが圧倒的に難しく、それを乗り越えて宇宙開発生産品が利用できるようになると一気にブレークスルーします。
結局、4つの地球外工場が建設される所までプレイ開始から3時間ほどで完全終了しました。
得点を計算した所、筆者25対K川さん21の4点差で勝利となりました。
ただ、得点で計算して勝った負けたと言うゲームではないような気がします。
月に最初に地球外工場を建てた、小惑星探査計画の挫折を現場で修整してセレスの探査に成功した、ヘリウムアルゴン核ポンプレーザーを実用化した、イオンドライブ宇宙船を最初に航行させて火星に降り立った‥と言う、一つ一つの宇宙計画の進歩が勝利であり、それが達成感を与えてくれます。そういう意味では、このゲームは競技ゲームの体裁を一応は持っていますが、各自の宇宙計画を実現するパズルと言っても良いと思います。自分のパズルをきちんと解ければ、得点上の順位はどうあれ満足の得られるプレイになるように思います。
折角、ルールを覚えたので拡張もと言う話しも出ましたが、思考負荷が重いので、ちょっとすぐ次回にやりましょうとは返事をできませんでした‥(^_^;
画像は、K川さんのイオンドライブ+ナノボット。