2007-06-01から1ヶ月間の記事一覧

難しい評価

なにせ20年を越えて描かれたストーリーであり、率直に言って過去の二作の内容も忘れてしまった部分が多い。この作品を起点に改めて時間順に読み直す必要があるという気がしている。 ただ、今の時点でもいくつか思うところはある。 先ず第一に、本作は読ん…

○膚の下[上下]を読む

神林長平の上下巻あわせて1200ページの大作。 しかも、1983年の処女長編「あなたの魂にやすらぎあれ」から始まる三部作の二十一年目の完結編ということから絶句してしまう。ちなみに第二作は1990年の「帝王の殻」。 下巻巻末にこの辺りのことは…

総合評価として

このゲームは一見の価値があると思う。ただし、直前に書いた通り18エキスパートたちのためのゲームである。 このゲームを非常に高く評価する人たちがいることは理解できる。しかし、個人的には再び大きな労力と時間を掛けてこのゲームをプレイしたいかと問…

悪い点

×なんと言っても時間が掛かり過ぎである。今回のプレイは6人と言うこともあったかも知れないが7時間を越えており、18EUより集中力を要するゲーム内容と相俟って負荷が重過ぎである。これを楽しいと思える人は、かなり限られていると思う。わたしはその…

18GLというゲームについての感想

良い点から ○18シリーズの本質は投資ゲームであり、鉄道経営は投資対象の実体をもたらすための道具に過ぎない‥というのは、10年以上前にニフティのFGAMEでわたしが書いたこと。その投資ゲームとしての要素を非常に色濃く持っているのが18GLであ…

長時間ゲームの会:18GLを対戦プレイ

18と言えば、最近では「EUか? GLか?」と言われているが、先日のEUに続いてGLもプレイしてきた。 ゲームに対する感想と、今回のプレイに対する感想を分けて整理する必要があるかと思うが、先ずゲームについての感想から。

ショートゲームレビュー:青いお守り

norisの1986年のゲーム。問題のリュッティンガーのデザインだが、彼とnorisの名誉のために言っておくが、これは悪くない作品だと思う。 基本的には、「アヴェカエサル」などと同じく手札から数字カードを選んでプレイしていくタイプのスゴロク…

ウォーエンジェルを入手

コマンド編集部さんからオファーがあって、ウォーエンジェル一式を入手した。 いやはや見るからにB級SFゲームではないか‥(^_^;ウーム イタリアのゲーム賞を取ったらしいのだが、ほかにどんなゲームが受賞しているのだろう? かなりの派生ゲーム、拡張キット…

○ひと目の手筋を読む

ひと目の布石に続いて「ひと目の手筋」。やさしい手筋問題集と言うのは解いていて爽快感があってとても嬉しい。布石よりスカッとするのは、手筋と言うものに切れ味があるからだろうか‥(^o^) 一向に実際の対局には復活していないのだが、なんとなく現役に復帰…

突破!

我が家のお嬢さんは運動が苦手で、どちらかと言うと座り込んでその場所から手の届く範囲のものを引き寄せて遊んでいる。蟻地獄スタイルと言ったところか‥(^_^; ところが、最近、めっきり絵本好きが嵩じていて、大好きな絵本のためなら全速でハイハイしてい…

インチョンをソロプレイ

入手して早速ルールを読んでみた。「ブリテンスタンズアローン」との共通点は上陸作戦から始まると言うことくらいで、システム的にはほとんど共通点はない。海空戦で上陸を受ける側の抵抗が激しかったシーライオンと、それがほとんどなかったインチョンで違…

インチョンを再入手

英語版コマンドの9号の付録ゲーム。当時の英語版コマンドは成長途上で、この時に専属のデベロッパーを初めて雇ったよという話しをしていた頃だったかと思う。その後、ヒストリカルウォーゲームは、共和制ローマ、南北戦争、WW2東部戦線に絞り込んだ時に…

18VAをソロプレイ

3人ゲームとして優れているというBGGの情報もあり、3人想定でのソロプレイをしてみた。 最初のプライベートカンパニーの競りのときに、B&Oの親株券も競売に掛けるようになっている。B&Oだけは最初から10株会社として創業することになるが、他の…

ショートゲームレビュー:三人の魔法使い

1985年のnorisのゲーム。当時はラベンスバーガーのゲームが富士商で輸入されており、ニチユーから輸入されたノリスのゲームは、その後追いと言う感じだった。その中でもこのゲームは第一弾として輸入されたのだが‥(^_^; ドイツゲーム大賞のマーク…

ソードオブローマ拡張キットを入手

こちらもようやく発売になった。ローマのイタリア半島統一の時期を描く4人用カードドリブンを、5人用に拡張するというキット。 先ずオリジナルのエラータカードが10枚入っている。そして、5人目としてカルタゴを加えるためのカード一式。一部、カルタゴ…

ゲルゴヴィアを入手

ようやく発売になってくれた訳だが、正直に言ってしまうと最初の期待から大きく逸れてランディングした印象は否めない。アレシアのモジュールの予定で、予告編からすると短時間でプレイできる一回の交戦を、数回波状的に繰り返すASLのヒストリカルモジュ…

絵本の修理

我が家のお嬢さんは、すっかり本好きに育っている。パパとしても絵本の読み甲斐があるというもの‥(^o^) 最近は、自分でも一人でページをめくっていて、結構、わかって読んでいるようだ‥(^o^) それなりに絵本も買っているつもりなのだが、読むときには3冊4…

18EUの評価

初めての18EUを満喫させてもらったが、少しポイントを絞ってべつやくメソッドにまとめてみた。 なんと言っても最初の構想の面白さが抜群。これは固定された企業の設定でプレイする他のほとんどの18xxにはない素晴らしい新機軸だと思う。これがあるた…

一之江ゲーム会(仮称)で18EUを対戦プレイ

14と15の2つのマイナーカンパニーを親和性良く発展させて最初のコーポレーション「ソシエ・フランス」を設立、思い切って両方とも吸収させてしまう。結局のところ、15と10の間を上手に繋ぐには、緑タイルの置き換えが必要であり、マイナーカンパニー…

「カエサルの夢」作戦

レポートを読んで地図を見たときに、これは是非ともやってみたいと思ったのが、南方作戦。どうも識者の間では南方は鬼門のように語られている。とすると、南方は割安で買える可能性が高いので、それを組み合わせて運用する作戦を取る方が、ビッグ3と世評が…

一之江ゲーム会(仮称)で18EUを対戦プレイ

近頃、18と言えば、18EUと、18GLが双璧と言われている。残念ながらどちらもまだプレイしておらず口惜しく思っていたところ、比較的自宅から近くに新たに創設(?)された一之江ゲーム会で6月はEU、7月はGLをやるというではないか! と言うこ…

18VAのルールを読む

18EU直前に、似て非なる別の18のルールを読むのはどうかと思ったのだが‥(^_^; Hechtの2001年の作品で、つまりは18EUと同じ年の発表。 舞台はご存知ヴァージニア州。南北戦争ゲーマーなら馴染み深い土地で、ワシントンとリッチモンドがカ…

アウトポストをソロプレイ

ゴアからサンクトペテルスブルグを経て、もう何年ぶりだろうかという「アウトポスト」へと。 プレイタイムの長さと、長い割に拡大再生産型で逆転が難しいというのが弱点という遠い日の記憶があり、少しローカルルールでいじってみた。 各開発カードは、オリ…

×李昌鎬流形勢判断の急所を読む

1を読んだ時もそうだったが、率直に言って難しすぎ‥(^_^; 内容も難しいが、日本語本文の言い回しもわかりにくい気がする。 序盤と中盤の局面を題材に、次の一手を見出しつつ、現状の形勢を判断すると言う内容。 ただ、次の一手問題としての側面が結構強く…

マグブラストをソロプレイ

実際にソロプレイした感想としては、本当に軽い。 ビア&プレッツェルゲームに対して、それなりに高い評価を出すアメリカンビューポイントが強いBGGでそれなりに評価が出るのはわかる気がする。艦隊フォーメーションのルールや、種族の特殊能力などの工夫…

ショートゲームレビュー:マグブラスト

FFGの「トワイライトインペリウム」の世界を共有するシンプルなカードゲーム。初版が発売されたのが1998年、我が家のは2002年の2版、去年3版が既に発売になっている。 端的に言えば、SF版「ネイバルウォー」。自分の艦隊を展開し、その兵器ス…

ジャンクをソロプレイ

ゴアもサンクトペテルスブルグも面白かったので、似たようなテイストでかぶっているかと思い、ジャンクも久しぶりに遊んでみた。 率直に言うと、この3つの中でジャンクを最初に買ったのだが、そのときには面白いと思ったが、いま続けてプレイしてみるとコレ…

サンクトペテルスブルグをソロプレイ

ゴアが面白かったこともあり、似たようなテイストのゲームがだぶっている気がしたので別々に持つ必要あるかどうか考え直す意味も含めて久しぶりに遊んでみた。 感想として、昨年の11月に遊んだ時よりずっと面白かった。今回は4人想定にして、それぞれ建物…

秘密目標と、順次公開目標の問題

経験者ばかりのプレイでは、互いに牽制し合うので見えている公開目標の範囲で突出して勝利するのは難しいというのが痛感された。 そうなると重要なのが秘密目標や、新たにめくられてくる順次公開目標、その中でもとりわけ終盤のフェイズ2の目標ということに…

TI3+SE:評価の見直し

前回の対戦プレイの後、ベストの評価をSEに対して与えていたのだが、少々、醒めた感じ。 「トワイライトインペリウム初版」を初めとするヘクスプレイシリーズの難点として、設定、とりわけマップ配置の不公平が終始、勝敗を支配しがちというのがあったが、…