2013-03-01から1ヶ月間の記事一覧

☆光子帆船二十五号を読む

ジャック・ヴァンスの短編を求めて買い漁ったSF雑誌もこれが最後。 本作品は本国のベストコレクションに収録されたりもしているヴァンスの傑作の一つ。なるほど面白い。 ソーラーセールと言えば、なんと言ってもクラークの太陽からの風だが、実はそれより…

☆美の有段詰碁上を読む

昨年10月末に発売になった新しい日本棋院の詰碁シリーズの第1作です。 死活が苦手だと言う自覚があるので、詰碁の本は結構買いますが、消化速度が遅いので読み終われません‥(^_^; 終らない内に次を買うので、読みかけの詰碁の本が山になっています‥(^_^…

×時間エージェントを読む

小松左京先生の連作中編です。 表題作が170ページと全体の2/3近くを占めていて、それだけ再読しました。 青春の思い出で、なんとなく美化したイメージで記憶していました。もっとバリエーション豊富でどれも面白かったような‥。 読み直してみると、割…

ゲームジャーナル46号を入手する

すっかりリアルタイムとズレたまま進行しているのだが、2月末に到着しました‥(^o^) 今回は謙信上洛。うーん、戦国物ですが大胆な仮想戦ですね。 切り口が真田軍記と似ていると思ったら、こちらも中澤さんなのですね。 どちらかと言えば真田軍記の方が面白そ…

東野詰碁1200題を入手する

筆者の好きな棋士の一人に関西棋院の東野弘昭先生がいる。 極めて渋い気風で、戦ったり、大模様を張ったりせず、細分化された局面で細かい碁を正確な形勢判断とヨセで、少しだけ残して勝つタイプ。感想戦が嫌いだそうで、戦いや大模様の手所の悩ましいタイプ…

2012年の最悪ゲーム

と言うギークリストに辿り着いた。 元々は、WaWの新作グリーンヘルから、デザイナーがエリック・ハーベイと聞いて検索したら、件のタイコンデロガのデザイナーさんだった。で、タイコンデロガに行ったら酷評のコメントが増えていて意を強くしたのだが、ギ…

リーレ包囲戦(SPI)のルールを読む

ノーピースウィズアウトスペインで、スペイン継承戦争の知識を仕入れた。 なので、昨年大枚を叩いて購入したSPIのアートオブシエージのリーレ包囲戦のルールを読んでみた。 リーレはフランス北東部のベルギーに近い街。 実は一度だけ出張で2泊したことが…

プレイの概要

ディスタントサンがないので各自の周辺惑星が順調に征服される展開となりました。周辺惑星の生産力が高かったのは、メンタクとレトネフ男爵でした。両者の間の宙域には途切れなく惑星があり、結果として両者の前衛部隊が早期に衝突することになりました。 こ…

2月茨城会:トワイライトインペリウム3を対戦プレイする その2

筆者:ウィニュー:8点 OKさん:ソル:6点 KGさん:メンタク:3点 Sinymgさん:レトネフ男爵:2点 となりました。

2月茨城会:トワイライトインペリウム3を対戦プレイする

2月23日の茨城会で再びトワイライトインペリウム3を対戦してきました。 集合12時、解散21時と9時間掛けましたが、第6ターン終了時点までの中途終了となりました。 ルールセットとしては、戦略カードは所謂タイプ2置換。選択ルールは、撤退ルール…

☆どろんころんどを読む

北野勇作の2010年のボクラノSFシリーズの一作。 これは北野作品の中でも快心作です。 お馴染みのカメ型ロボット、ヒトデナシなどが登場してきますが、主人公は新型のカメ型ロボットを宣伝するためのアーテフィシャル・リトルガール・セルアンドロイド…

コマンド109号を入手する

最新号が到着した。 今回はルントシュテットの戦い。 うーん、ルントシュテットとは渋い。WW2のドイツ陸軍元帥の中では長老的存在ですね。ユンカーであり、言ってみればプロイセン軍人の末裔的な存在。 その割にはグーデリアンに代表される新世代の電撃戦…

☆盤上の夜を読む

2012年の日本SF大賞受賞作。 宮内悠介。 最新の受賞作をすぐに読むのは久しぶりのことです。 題材はボードゲームで、その意味では囲碁小説とかマージャン小説みたいなものです。SF的な要素はあるのですが、それほど強くありません。 冒頭の表題作と…

スペイン継承戦争を対戦プレイする6

初めての対戦プレイで発覚したルールの盲点をメモにしておきます。 1:AがBの城塞を包囲しています。此処にBが進攻しました。この時にAは迎撃できません。なぜなら当該城塞が陥落していない間は、このマスはAのものではないので迎撃の条件を満たさない…

スペイン継承戦争を対戦プレイする5

プレイバランス的にはブルボン側に寄っているように思いますが、原因はとしては、 1:マールバラ公は史実では無敗だったが、本作ではそれほど強力でなく、戦う場面を間違えると無視できない確率で敗北する。 2:フランスの自動的勝利にオランダのアムステ…

スペイン継承戦争を対戦プレイする4

ゲームは5ターン目で投了となりましたが、その前の第4ターンからゲームは賑やかになりました。このターンに増援として登場したベリック公を、フランス軍は史実通りにスペインに派遣しました。これを見て提督さんは、「ジブラルタルおよび参戦したポルトガ…

スペイン継承戦争を対戦プレイする3

さて、プレイの方に話しを移します。 最初のオープニングムーブについては、対戦打合せ掲示板で話題になりました。要約すると、「マールバラ公のリエージュ侵攻は失敗率が30%以上もあり、負けた時のリスクも大きく良くないのでは?」と言うことです。これ…

スペイン継承戦争を対戦プレイする2

ソロプレイ段階でバランスに危機感を覚えたので、スペイン継承戦争を扱ったゲームで他に良いものがないかどうか調べてみました。 1:S&T238号マールバラ お馴染みのミランダ大先生のスペイン継承戦争ゲーム。ミランダの戦略級ゲームは評判の良い物が…

スペイン継承戦争を対戦プレイする1

2月17日の千葉会で提督さんと対戦してきました。 勝手ながら当方は希望したブルボンをプレイさせていただきました。 11:30から17:00までプレイして、5ターン目まで進んだところでヴィラール公エクトールがマールバラ公をアントワープで破って…

×カール6世

後の神聖ローマ皇帝カール6世。 スペイン継承戦争での同盟側のスペイン王擁立候補であり、その意味では主役の一人。先代のカルロス2世の従兄にあたる。 1703年にポルトガルに渡り、イギリス、ポーランド同盟軍と共にマドリッドに進み、そこで一旦は戴…

×テッセ伯 ルネ・ド・フルーレ

フランスの将軍。 フィリッペ5世と衝突し異動させられたベリック公に代わりスペイン方面に派遣された。 1705年、ジブラルタルを包囲するが奪取に失敗する。1706年にはポルトガル軍のスペイン侵入を許してしまう。バルセロナに反撃を掛け包囲するが…

×バーデン辺境伯 ルートヴィヒ・ヴィルヘルム

オーストリア軍人。 スペイン継承戦争の緒戦ではドイツ方面の司令官。1702年秋、フリートリンゲンの戦いでヴィラール公に敗北するなどしてドイツ戦線の危機を迎えてしまう。 しかし、1704年長躯遠征してきたマールバラ公の支援を受けてシェレンベル…

△ミナス侯 アントニオ・ルイス・デ・ソウサ

ポルトガルの将軍。 ポルトガルは1702年段階では親フランスの立場にあった。しかし、1703年、メシュエン通商条約をイギリスと調印、さらに軍事同盟を締結した。ソウサは国境線の守備に赴いた。先に攻撃してきたのはベリック公のフランス−スペイン連…

スペイン継承戦争をソロプレイする4

ソロプレイも3回目となりました。 毎回、マールバラ公のリエージュ攻撃で幕を開けているのですが、初めて攻撃が成功しました。 ただ、フランス軍側としては、実はやられてもそれほど痛い訳でもないことがわかりました。 確かにブーフレール公の部隊は170…

スペイン継承戦争をソロプレイする3

と言う訳で、久しぶりに真面目に確率計算しました。 5,6出ろシステムで9個対6個の戦い。同点なら防御側の6個が勝ちになります。 それぞれの総順列から、0ヒット、1ヒット、2ヒット、3ヒットまでの順列数を出して確率を計算。面倒なので4ヒット以…

スペイン継承戦争をソロプレイする2

と言う訳で日を改めて最初からやり直しました。 ところが、またしてもマールバラ公がズッコケる展開に。 ちなみに、マールバラ公は9個、ブーフレール公は6個のダイスを振ります。ヒット数が同点なら防御側のブーフレール公が勝ちます。 うーん、これはおか…

スペイン継承戦争をソロプレイする1

と言う訳で多少の史実のにわか勉強もして、やってみました。 第1ターンに先攻の同盟軍側は、史実に従って主力のマールバラ公の部隊でリエージュ攻撃に出ます。 ところが、凡将のブーフレール公が守るリエージュですが、それなりに戦力は大きいので簡単には…

○プリンツ・オイゲン

オイゲンはオーストリア軍の将軍である。 スペイン継承戦争の開戦後、北イタリア方面で、カルピ、キアーリ、クレモナ、ルッサーラと相次いで勝利を挙げた。本国の財政支援確保のために総監職に就いて一時前線を離れるも、1704年にはマールバラ公と共にブ…

☆マールバラ公ジョン・チャーチル

所謂マールバラ公。 イギリスではスペイン継承戦争はアン女王が主導したので別名アン女王戦争とも言う。 フランス系のフェリペ5世の継承に反対するアングロサクソン同盟(英蘭)は大陸で部隊を集結させた。この総司令官を誰にするかで揉めたが、アン女王と…

△スペイン王 フェリペ5世

スペイン継承戦争と言うからには、本当は主役のはず。 しかし、実際にはハプスブルグ系王朝の後継者不在に乗じてフランス王ルイ14世が血縁者を王位に付けようとした思惑のマリオネットである。当時のスペインはそもそも連合王国であったこともあり、この継…